やっちゃんのあぐだもぐだ
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開湯物語・安達太良小学校編
17日、安達太良小学校の学習発表会(昔の学芸会)にお呼ばれしました。全児童数80人余りの小さな小学校なので演技をする子供達と父兄との一体感は懐かしさが漂うな雰囲気があります。1年生から6年生までそれぞれの演技は素晴らしく、その中の4年生の演じた郷土劇『みんなの力で 〜岳温泉・開湯物語〜』は直接関係のある事なので目頭が熱くなってしまう感動ものでした。
 岳温泉の歴史は被災と移転復興の歴史です。歴史的にも古く(863年)からの記述があります。1824年に山崩れで全滅、戊辰戦争兵火による全焼、1903年の火災による全焼、そして現在の地に復興と安達太良連峰鉄山直下の温泉源はそのままで移転の度に引き湯をして温泉を生業とした私たちのご先祖は不死鳥の如く蘇って来た歴史が岳温泉の歴史です。
 この歴史を僅か15分くらいの劇に仕立て上げ観客に思わず涙を誘うような素晴らしい郷土劇でした。9月には先人の苦労を実際に感じようと湯元まで現地調査に行ったとのことです。温泉の管理をしている二瓶義松さんらに案内して貰い、引き湯のやり方も学んだのことでしょう。自然湧出の温泉を集めて木管で8kmを引き湯してくる苦労話を狭いステージで演じる様は迫真の演技でした。冬になると温泉がぬるくてお客様がまったく無く、空の浴槽が子供達の遊び場だった場面、度々崩れる烏川急坂の場面、この問題を克服するために中ノ沢の木管の調査に行き重さ70キロもある木管に変える苦労話、男も女も皆で木管を担ぎ上げ草刈りをし引き湯をしたことなど、頭では分かっていたつもりの引き湯の苦労話が重く自分の心に入ってしまうような脚本と演技の深さに思わずジーンの来てしまいました。冬も暖かい温泉に入れるようになり、さらに冬場のお客様を取るるためにスキー場を作ったこと話など、核心を突いた演劇でした。タイトルの『みんなの力で…』の意味が心底から分かるような仕立てに、岳温泉の皆にもPRをもっとして見せてあげたかったと反省しています。少し暗いショットですが郷土劇の場面のひとコマです。再来年の岳温泉復興100周年の記念事業に…『好評につき、再上演!?』といきたいものです。
ふるさと博物館考
 この『あぐだもぐだ』なるページを本当はもっとコマメに書こうと思っているのですがなかなか書くことができないでいます。ある人は「気軽に書けば毎日できるよ!」とか、「兄貴は構えるから書けないんだ!?!」とか最近はズケズケと言って来る大変ありがたいけど癪に触る輩が周囲におります。それで何かヒントはないものかと小生のパソコンに入って来るメルマガを見ていて気づきました。メルマガ情報の中にはちょっとした気づきでも自分の得意分野から掘り下げるテクニックがあるなと気づいて、今日は『ふるさと博物館考』などを気軽に書きます。
 我がふるさと安達太良山と阿武隈川にはさまれた二本松は本当は自慢できることが沢山あります。それらを披露してみます。
 第一展示場;多様性と密度の濃さが日本一の自然の宝庫
  ⇒北の植生である落葉樹林帯と南の植生の典型である照葉樹林帯が重なる地域が福島県であり日本にいる鳥類550種の内300種がいる県、そのど真ん中に位置するのが安達太良山。岳温泉は標高600m地点にあり垂直分布の600m以下の植生のコナラ、クヌギ、アカマツと600m〜1500mの植生ミズナラ、ブナなどが混在する地域で昆虫も山野草も限られた地域内では多様性日本一か?
 第二展示場;二本松城は時代が重なる石垣博物館
  ⇒二本松城は室町時代から江戸時代までの石積み工法が同じ場所で見られる石垣博物館的城跡。野面積み、穴太積み、江戸期後半の特徴を持つ石垣など時代の特徴を表す石垣は見事です。室町幕府の奥州探題から江戸期まで北をにらむ要所としきっと重要な地点だったのでしょう。
 第三展示場;二本松は高品質の酒どころ
  ⇒二本松の酒造メーカーがそれぞれが特徴あるお酒を造り、平成15年度すべての蔵が全国鑑評会で揃って金賞を受賞。何故お酒が美味しいか。二本松は雨と雷が多く稲妻が空気中の窒素をイオン化させ土中から酒米に養分を吸収しやすくさせるから。そして奥羽山系の軟水と阿武隈山系の硬水が混じるところだから、お酒が美味しいようです。
 第四展示場;縄文時代中期は二本松が日本の中心だった?
  ⇒縄文時代の竪穴住居跡から見つかる複式炉(炉が二つある炉)の分布は日本一。このことから推測すると縄文中期の二本松は日本一発展していたところ。里山も奥山も豊かで採集生活にはもってこいの地形。今もウォーキングやトレッキングには最高の地形だと思います。

 ふるさと博物館の第1回展示会はいかがですか?1から4までの展示はすべて日本一?。気楽に考えたらいい話題が書けました。10月からは二本松の秋。菊人形も始まります。そうそう菊花三色大多輪咲は世界一です。是非ご来場ください。
あったかい宿づくり
 「箱は作れるけど、なかなか心のこもった宿づくりは難しい」とよく言われるます。旅館ほど経営者や支配人の個性が全体の雰囲気に影響する商売はないのではないかと思います。四季折々の催し物開催や館内の装飾にも宿の持つ個性が大いに現われるので飾り方などに特に気をつけなければと思ってます。
 先月、『ふくしまの温泉と文人墨客』(歴史春秋社刊)に当館に関わりのある文人墨客や館内の美術品が数多く紹介されました。我が宿に多くある美術品や俳句などはほとんどがお泊り戴いた記念に書いていただいたもの多く祖父が大事にお付き合いしてきたお客様の思い出の品とも言え、我が社にとっては歴史的財産です。これらの俳句や絵画に付いては私の母が担当(?)し四季折々に季語に合わせて配置換えするような作業をしています。
 また、館内の生花は私の家内と懇意にしているお花の先生が生け全館に配置します。大変な作業ですが、大量のお花はお得意様から譲って戴いているので大変助かります。料理やサービスなどは最も大事な要素ですが、それらを温かく包み雰囲気を作り上げるのは美術品の配置や生花であると思います。四季折々の雰囲気作りは館内のスタッフの持ち味が大いに関係します。これからもあったかい感じの宿づくりにみんなで協力して取り組みたいと思います。秋のシーズンもどうぞ宜しくお願い致します。
タンタカ、タッタン、タァー…
 タンタカター、タンタカター、タンタカ、タッタンター……。さてこれは何でしょう?そうこれは岳温泉の仮装盆踊りの太鼓のリズムです。今も耳に付いて離れません。8月28日、29日の両日、行く夏を惜しむように恒例の盆踊り大会が岳温泉のメーンストリートで行われました。今年で50回を迎える盆踊りも29日は台風の影響で午後から雨。それでも大勢の盆踊り愛好者が沢山集まり踊りの輪がいつものように大きくなり大変盛り上がりました。仮装盆踊りというタイトルがいいのか様々なコスプレが踊り狂います。見ている人も一緒に踊りの輪に入ってきます。他の盆踊りには見られない現象のようです。温泉場のど真ん中が踊りの場だから観客もいつのまにか引き込まれるのでしょう。降っている雨をまったく気にせず単純なリズムに合わせ踊る様は伝統というか受け継がれた血というか我ながら驚きでした。この盆踊りが終わるとニコニコ共和国サマーフェスティバルも終了、一気に秋に入って行きます。高原の温泉地の夏の長い一幕が終わり秋への序章となります。アテネオリンピックも終了、一連のお祭りが全部終了しました。『あぐだもぐだ』をオリンピック期間中書かずに失礼致しました。祭りに浮かれていたせいです。タンタカタ、タンタカタ、タンタカ、タッタンター……夏の終了のご挨拶です。
エコスパジアム論
エコスパジアムって何だ?と思う方が多いと思います。当館のトップページの水色のバナーが『エコスパジアム』への入口です。岳温泉の呼称の一つであり、観光地づくりの一つの方向として21世紀用に考えたキャッチフレーズみたいなもんです。
 エコとは環境主義を表す接頭語。スパとはSPAそのままで温泉のこと。ジアム(SIAM)はミュージアムとかコロシアムとかと同じような意味を持ち岳温泉全体を一つのテーマで括る接頭語とでも解釈してください。今になってこのネーミングの選択は間違っていなかったとつくづく思います。
 岳温泉では旅館からでる生ゴミを有機肥料にしています。年間130トン位の『リサィックル』と命名された肥料になり、有機農家が使い旅館の食事の何品かに有機野菜として登場します。有機肥料は旅館の売店などでも販売されてます。地味な取組みですが環境を重視した岳温泉の自慢すべき特徴です。つなぎ言葉のスパこと温泉は、引き湯の名湯を表します。湯元から8km(日本一長い距離?)も引いてくるみんなで大事に使っている温泉です。最後の接尾語ジアムは23年前ニコニコ共和国として日本国へ独立宣言をした秀峰『安達太良山』の南東側の領土全体であり、ウォーキング&トレッキングのメッカになるような素晴らしい地形を持っている岳温泉の周辺地域全体を表します。
 観光地づくりは一朝一夕には出来上がりません。1987年のリゾート法施行後の俄かリゾートのほとんどが破綻し平成の徳政令の元に再生され、既存の伝統的温泉場などは同じ土俵で戦いを強いられている状態です。表面には出ませんが誰かがババを引いくハメになっているはずです。岳温泉はエコスパジアム構想の下にだれもババを引かない観光地国づくりをしたいと思ってます。環境と温泉と地域のまとまりを大事にしたリゾートづくりこそ『住んで良い町、訪れて良い町』の具現化です。最後に今日の有機野菜は、カボチャ、ピーマン、ナス、キュウリ&ムラタマです。一味違います。温泉と有機野菜と朝の散歩と健康三拍子でお待ちいたします。
冬ソナ寝不足現象
 このところ、夜の10時〜12時まではウチのカミさんにテレビを独占されています。理由は、昨年流行った韓国のテレビドラマ『冬のソナタ』の主役女優チェ・ジュ出演の『美しき日々』というタイトルの韓国製純愛番組のせいです。一緒に見ていると展開の遅さにいらいらするほどの真面目さで何と優柔不断だと思われるようなストーリー。馬鹿馬鹿しくて、もう寝ようかと思いきや、少し変化して展開する罪な番組です。昨晩は、NHK教育的な英語レッスンの番組が、ソウルに乗り込んでの取材番組でした。主役の男優や美人のチェ・ジュさんにインタビューする内容で、教育番組でさえも『冬ソナ現象』に犯されてしまったようです。韓国人は英語が聞けて理解していても、いざ話すとなると恥ずかしさが先に立って言葉が出ないようで日本人と『恥の文化』面ではそっくりです。言葉の配列が日本語と同じアルタイ語に属し英語からはまったく正反対にあるので感情的には似ているのでしょうね。冬ソナ現象で韓国は日本人旅行者であふれているようですので、この当たりで福島版『冬ソナ』が生れないかとも期待します。福島は山も湖も海もすべていいのでロマン溢れるディレクターが創造力豊かに福島県の番組を作れば千客万来の福島県になる可能があるかもしれませんね。
二本松少年隊
 毎年7月28日、29日は二本松少年隊の顕彰祭と墓前祭が行われます。今年も二本松藩丹羽家十八代当主の丹羽長聡(ながとし)様にご出席いただき厳粛に式典が行われました。その際にご当主の丹羽様からのお話が大変いいお話でしたので、お殿様の受け売りですが記したいと思います。お知り合いのご家族の話だそうです。この家族は毎年7月29日には家族全員で夕食を共にするそうです。お仕事があっても必ずこの日は全員決められた時間に集まり、夕食の席で、『家族愛・愛国心・郷土愛』について一人ひとりが意見を述べ考える場にしているのだそうです。この家族のお母様が二本松に関係のあった父親から受け継ぎ、お嫁に来て別の姓になっても良い習慣として受け継いでいるそうです。このお話をお聞きし、自分としては子供達が既に大きくなりすぎ時期を逸したことに残念至極と思いましたが今からでも誰でも実行できることですね。
 二本松少年隊は戊辰戦争の際に郷土と信義を守るため西軍と戦いました。62名の隊員の内12名が実戦で亡くなっています。少年隊の年令は木村銃太郎隊長22歳、二階堂副隊長28歳、隊員の年令は12才から17才、今の小学6年生から高校1年生ぐらいまでです。毎年の少年隊顕彰祭には多くの方々が出席されます。少年隊の悲劇を繰り返さないような世にする為、『家族愛、愛国心、郷土愛』について語る日を7月29日に制定するような運動でもしようかとお思っています。
チンパンジーのあくび
 チンパンジーも人間と同じようにアクビが伝染するとのこと。チンパンジー家族が集団で暮らしていて退屈になってアクビをしたら、隣のチンパンジー家族もアクビをし、「退屈ですねーッ」「少し旅にでも出ましょうか?」と語りかけたのが2本足で歩き出した数百万年前の人類の旅の始まりだぁ……と、変な理屈でもつけたくなるようなうだるような暑い夏です。
 気温が高すぎるのか野山に食料が無いのか『安達太良(あだたら)の嶺(ね)に伏す鹿猪(しし)』ならぬ『熊』が安達太良サービスエリアに金網越しに侵入したとか、人間世界が動物世界の境界を侵しているのだから金網フェンスを乗り越えられても仕方ないですね。数年前にカモシカが岳温泉の街を闊歩し、旅館の中階段から屋上に上ったこともあります。
 チンパンジーの『アクビが人類最初の旅』論から想像すると最近のウォーキングブームは何となく理屈が通ります。休みが多くなり定年後の人口が益々増え、時間はあり余るほどある。テレビばかりも見てられないし、「あー、退屈だなぁー」っとアクビが出て「散歩でもしようか」と一歩踏み出したのがウォーキングブームでは?
 岳温泉では今『日本一多様な散歩道を持つ観光地づくり』に取り組んでます。昔から大人気の安達太良登山、奥岳自然遊歩道、十二支めぐり、オリエンテーリングコース、公認ウォーキングなどはすでに多くの『歩く人々』に楽しんで戴いてます。さらに『歩く』をテーマに楽しい観光地づくりをしたいと思っています。暑い下界から涼しい岳温泉にお出かけください。
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