やっちゃんのあぐだもぐだ
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オリエンテーリングで地頭力訓練
オリエンテーリング大会に選手として参加。いつもは主催者側で物足りなく感じたので、思い切って急遽エントリーして無事ゴールイン(注:観光協会仲間の声援とヒンシュクを同時に買いました)できました。今回はスコアオリエンテーリングで、競技時間は1時間のルール。スタート5分前に渡された地図を読み込み、点数の高いコントロール(目印)を踏破し点数を稼ぐゲームです。点数の高いコントロールはスタート地点から遠い山中に設置され、近い場所は逆に点数が低く、自分の体力にあったコース設定と体力が総合点数の多い少ないになって現れます。ちなみに全コントロールを制限時間内に回れば800点です。1分遅れれば10点が減点されます。最高得点者は690点、私は310点でした(ゴール6分遅れで)。参加人数は約300人でしたが、山野を駆け巡る様はまさに健康そのもの、原始時代に戻れる気分です。親子連れあり、大学のオリエンテーリンクラブあり、元国体選手(登山部門の)やクロカン選手も居て、イデタチも様々です。エリートクラスはタイツにハリネズミみたいな服装(これは山林をコントロールめがけて直線的に走る為…このときにコンパスを使う)、家族連れはリュックにハイキング帽、私はウォーキング姿でした。
さて、このオリエンテーリング競技は、間違いなく最近耳にする地頭力(ジアタマリョク)の鍛錬に役立ちます。一般的に頭の良さは3種類だそうです。一つは知識・記憶力ですが、こちらは最近のインターネット検索技術進展のお陰で、簡単に何でも即座に手に入れることができる世の中になりました。二つ目は対人コミュニケーション力、こちらはその場の雰囲気をすぐに察知して対応する能力。そして三つ目は、自分で考えて論理的に筋道を立てていく論理的能力、これが地頭力(ジアタマリョク)だそうです。その要素は(1)結論から、(2)全体から、(3)単純に、の3つだそうですがオリエンテーリングをやれば子供のうちからジアタマリョクが鍛えられる事、間違い無しです。インターネット検索の達人で何でも知っている人には、特に絶対にお勧めします。親子やグループで参加すると一つの目的に皆で力を合わせるコミュニケーション力も構築できます。岳温泉にはパーマネントコースもありますのでいつでもトライOKです。自然の中でジアタマリョクを鍛え、日本に電柱が何本あるか即座に答えられようになる『フェルミ推定』の能力を築き上げましょう。写真は当日のマップです。蛇足…私も3位入賞でした(初心者コースですが)。
阿佐可夜マと安達太良山
『万葉の木簡 初出土』のタイトルがここ数日間、県内紙を大きく賑わしています。紫香楽宮(しがらきみや)跡(聖武天皇の造営)から出土した木簡に「安積山(あさかやま)の歌」が書かれているとの報道は文学に疎い私でも、これは何かのきっかけになるなとの勘が働きます。万葉集の現地で読まれた最北端の山がわが安達太良山であり、何とか福島県全域のイメージを万葉集最北端の地として全国にアピールできないかといつも思っている輩(こと私)にとっては格好の材料です。「木簡の裏側には難波津の歌」が記され、この2つの歌が紀貫之によって「和歌を習得する際に必ず学ぶもの」として「歌の父母」と記して種類の違う和歌のお手本となっていたとの記述には驚きです。
私は、いつも岳温泉をどうやって宣伝するかで頭がいっぱいであると言っても過言ではありません。安達太良山が万葉集北限の山であると判ってからは、必ず「万葉集北限の山・安達太良山の恵みを受けた岳温泉へ是非お越しください」とPRします。万葉集4500首の内、東歌が238首、陸奥を詠んだ歌はその内13首、福島県が12首、安達太良山がなんと3首も詠まれています。福島県のPRの材料としては『万葉集の最北端の県』であると言うのが一番適切だと訴えますが余り取り入ってもらえないのが残念です。今回の『アサカヤマ』木簡の発見が万葉集最北端の県をアピールするきっかけになるチャンスだと思います。著名な歴史家が言う「安積郡を割いて安達郡が誕生(906年)した後、安積山は安達太良山の名称になった」という説をそのまま引用すると、万葉集には4種も安達太良山が詠まれたことになります。素晴らしいことです。それも全部、愛の歌、恋の歌ばかりです。紀貫之に言わせると『父』に対する『母』、『公』にたいする『私』ということになるのでしょうか。写真は『安積山 影さえ見ゆる山の井の 浅き心をわが思わなくに』の歌碑です。郡山には『アサカヤマ』の歌碑が2箇所にあります。是非お尋ねになり、アサカヤマがどの山か、山の井がどの井戸かをご推察ください。
桜とウソのインスピレーション
ウソに食われてみすぼらしい桜になった次の年は見事な桜並木が復活します。お陰で今年は岳の桜が見事に咲き揃いました。昨年は疎らな花つきであったのがウソみたいな話です。ホントです。今年は花の数が多くふさふさしている感じです。岳温泉桜百年の会が発足した甲斐がありました。数年前にもウソに食べられた翌年に岳温泉にあるソメイヨシノ670本を全部手入れし、その時も見事な開花を見ましたが、咲き方が貧弱な翌年は衆知が集まり必ずきれいに咲かせることになります。不思議ですよね。
季節の変化が刻々とはっきりと見えるのがこの時期でもあります。今年は桜坂の咲き始めは4月20日。パッと白い花が見えたと思っていたら3日で八分咲き、気候も良くなり満開が23日でした。すぐに花びらが舞い始めましたが、ここ数日、低気温のせいか今日も桜のトンネルになっています。花が散り若葉が多くなり、安達太良山は全山萌え出します。そして、頂上直下の雪形『駒形・鮒形・千鳥形』が現れ種まきの合図になります。
安達太良山は豊穣のシンボルでもあります。古くから人が住んでいたようで竪穴住居跡群もあります。複式炉のある竪穴式住居の分布数は日本一が二本松だそうです。
仮説:縄文中期には二本松が日本文化の中心地だった。
Q:なぜ複式炉の分布が二本松に多いの?
A:安達太良山と吾妻山の2つの大きな山が見え、2つの火山が同時に爆発し、縄文人がインスピレーションを受けて炉を2つにした…という珍説はいかがでしょうか。この珍説を立証して、複式炉分布日本一の地域を世界遺産登録に持ち込めないかなど考えるのは妄想でしょうか。世界遺産ばやりだから近くにも欲しい気がします。
困難なことにぶつかった時は、皆で協力して何かを成し遂げるとか、それまでに考えても見なかった解決方法が見つかるとかの不思議な現象が現れるようです。ウソに食べられた桜の花とか、安達太良と吾妻のダブル噴火説は、珍説奇説の範囲ですが、何か世界遺産登録のネタはないものでしょうかネェー?
写真は、頂上直下に現れた馬と鮒と千鳥です。判別できますか?今年も五穀豊穣を祈ります。
二本松産・世界一のハンドル
先日、日経新聞東北版の『ものづくり100選・パイプを曲げる職人技』のタイトルで二本松に工場のある自転車ハンドルメーカーの事が掲載されました。その名は日東ハンドル。また一つ二本松に世界一があることが世間に公表され二本松人としては鼻高々です。
本社の吉川章社長さんには私共の旅館に時々お泊り頂き、工場長の西沢さんとはスポーツ少年団活動をいっしょにした時期もあり生まれも育ちも二本松である私にとっては他人事とは思えない気がしています。
実は私は15年ほど前から日東ハンドルが世界一だということをイタリア人から聞いて知っていました。楽しかったモンブラン氷河スキーのガイドをしてくれたEnrico氏が教えてくれたからです。私が日本の二本松市から来たと言ったら、
「オレは登山家だがヒマラヤには自転車で行く。ギアも大事だけど、もっとも信頼しているのは『NITTO HANDLE』だ」と言ったので、思わず
「そこの工場長の西沢さんを良く知っているよ」と話して意気投合したのを思い出しました。
日経新聞の記事を読んで判ったことは、戦後の日本に80社もあった自転車ハンドルメーカーが日東ハンドル1社になっているとのことですが、ツール・ド・フランスの上位選手はきっと使っているはずだと勝手に解釈します。自転車は素人なのでメイド・イン・ジャパンのNITTO HANDLEは見分けられませんが、今年のBS放送が楽しみになってきました。今度、工場にお邪魔して日東ハンドルの特徴などを見せて戴くつもりです。テレビ画面で識別できたらより楽しくなるに違いありませんので…。
 日東ハンドル二本松工場の記事のお陰で、十数年前のアルバムをめくってEnrico氏との楽しかった氷河スキーを思い出しています。氷河の後ろの切り立った岩山はアルプス3大北壁の一つのグランド・ジョラスでしょうか?蛇足ですが、上の写真には私もEnrico氏といっしょに写ってます。
 ヒマラヤのデコボコ登山道でも正確な操作ができるハンドルが、妥協を許さない社風と熟練した職人の技とカンで作られるとのこと。素晴らしいことですね。(二本松自画自賛でスミマセン!)
岳で美人になるとはホント?!?!
『岳温泉は美人をもっと綺麗にします』などという大それたキャンペーンを3月1日?31日まで始めました。
こんな大それたキャッチフレーズを信じていいのでしょうか?
ミニ独立国ブームの走りニコニコ共和国を作ったくらいだから、
怪しいもんだと思っている方もたくさん居るに違いありません。
もしくは、「見た目はフツーだけど、心は美人だからいいんだもん…」とか
「いくら見た目を良くしたって、頭の中がからっぽじゃねー…」とか
世の中を斜めに見る方もきっとお出でだと思います。
さーて、お立会い
岳温泉で美人をもっともっときれいにする方法は
『心』がテーマの[女将と過ごすひなまつり]に参加して、内面から美しくなりましょう。3日までの座学で心の準備を整えて温泉に入れば…貴女もさらに美しく
その2:岳の温泉でキレイになれるの???
疑問府だらけの方は『温泉ビューティ研究家・石井宏子先生のレクチャーを受け、温泉に浸かり、
畳の上でゆっくり眠って、早朝の冷気の中を散歩して、お化粧ののりを試してみましょう。
PH2.48の引き湯の酸性泉は間違いなく効果があるようです。(8日、9日の開催)
その3:ビューティーウォーキングでパリコレ風の歩き方?を習得…いいですね!
正しいウォーキングをすれば絶対に美人になります。
岳温泉のキャッチフレーズは『歩くだけ(岳)で健康&美人』です…岳温泉は歩くことに関しては日本一の温泉場です…ホント
ノルディックウォーキングを実行すると全身90%の筋肉を使います。
二の腕がきれいになります。うなじもきれいになります。足首がしまってきれいな脚になります。
3月22日と23日の両日、イガラシヒロコ先生のレッスンでさらに美しくなる歩き方を習得してみませんか?
3月のプログラムはもっとあります。セルフエステ・メイク・ネール教室(15,16,29,30日)も開催されます。遠藤ひろ子先生のアクアビクス(3日と17日)教室もあります。偶然にも3人のひろこさんが登場する地域を挙げての『女性をもっとキレイにする』イベントプログラムに是非参加し、キャッチフレーズに対する疑念を払拭してみましょう。
ちなみに写真は昨年11月に実施された健康カレッジでの講師ヨウコゼッターランドさんと歩いている参加者です。
旅館では健康食が工夫されて出されるようになってます。是非とも岳の湯に浸かって、美味しいものを食べ、いい空気に触れてください。美人になりますよ。
『オニー…、ソト』マネジメント
二本松では節分に「オニー…、ソト。オニー…、ソト。オニー…、ソト。」と豆をまきます。なぜ「鬼はー…ッ、ソト」と言わないかと言うと、二本松藩のお殿様が丹羽様だからです。我が家でも夕飯を一口急いで食べ、鬼が入ってこないうちに「福はー…内。オニー…ソト」とやります。豆まきは私の仕事であり、昔は子供たちを連れて全館に豆をまいていました。今年はフロントマンとペアーを組んでの豆まきでした。ロビーやクラブなどの表の部分から、裏の機械室や倉庫などこの日をチャンスに点検する役目もあります。また、ちょうど夕食が始まったお客様の会食場にもお邪魔し、大きな声で「今年も皆様健康でお過ごしいただくように、豆を任せて戴きまぁーす…」「福はー…、ウチー…」とやります。お陰さまで、ほとんどのお客様から大歓迎、退出する時にはお客様に炒り豆を歳の数だけお渡し食べて戴きます。今年の2月3日は日曜日でお客様も多く、オマケもつきました。1月から始まっている産地直送まつりのおみくじ海苔で今春初めての『大吉』が出、地デジ対応32型液晶テレビをプレゼントすることになりました。お客様からは「豆をまいてもらったせいだよ…」と言われ大好評。今年は何かいい事がありそうな予感がします。『産直まつり』は、4月までやっておりテレビが毎月当ることになっています。是非産直まつりパックで宿泊されおみくじ海苔を引いて、32型テレビや宿泊券を当ててください。
ついでに裏方の話。写真の田作り(この辺の言い方)話です。節分用に柊の枝に鰯の頭を指し、入口という入口に鬼が侵入しないようオマジナイをかけます(今はガムテープでドアに止めます)。わが宿では昔の番頭さんが、退職後も節分の日には必ず田作りを作って設置してくれています。同じく、端午の節句用の菖蒲湯も準備してくれています。菖蒲とヨモギを束ねて大浴場用に浮かべてくれるのも『昭ちゃん』の愛称で親しまれている昔の番頭さんです。退職して20年以上になるのに有難い限りです。ちなみにわが宿の菖蒲湯は旧暦の5月5日、今年は6月8日に当たります。岳温泉近辺は標高が高く6月にならないと菖蒲とヨモギがフンダンに採れないから5月5日には菖蒲湯はありませんが、旧暦の端午の節句には、酸性泉の魅力にプラスして菖蒲とヨモギの薫りが漂います。ちょっと先の話ですが、菖蒲湯は年に一度のチャンスです。歳時記マネジメント、裏方の話しでした。
盃の里帰り
「うちのじいさんが大事に使っていた盃が蔵から出てきたから、もって来たよ」と届けて頂いたのが写真の盃です。電話が3番、岳温泉・東館とあります。届けていただいたお客様は七代・阿部長兵衛さん。梁川で書店を営まれている方です。5代・阿部長兵衛さんが良く我が宿をご利用いただいていたようで感謝感激です。阿部さんがおっしゃるにはそれぞれの世代でひいきにしている旅館があるとのこと、5代目阿部さんは岳なら東館、土湯なら向滝、お父様である6代目阿部さんもひいきにしていた旅館が土湯や飯坂にあったと話されていました。東館と漢字の表示を使っていたのは昭和33年頃までなの、50年前のお得意様がまた戻ってきていただいた訳です。電話が3番とあるのは自動化されるかなり前のこと、私も小学生の頃は岳温泉の電話番号と店名を全部記憶していたことを思い出しました。
先日は、県南地方のお客様からコピーを同封したお手紙を戴きました。
「…たまたま読んでいる本の中に『白蓮』女史のエピソードが掲載されていましたのでコピーを送ります。訪問の折はいつも貴館の暖炉の上の『額』を読んでいます。ご母堂様にお渡しください。…」という内容です。お客さまが館内のことまで観察されていつも気に止めて下さっていることに、自分はありがたい商売をさせていただいているのだとつくづく思います。
ちなみに柳原白蓮女史は昭和27年に三笠宮妃殿下のお母様とお泊り頂き
【岳 『くもとあそひ 風とうたへる 春秋の 世の塵いらぬ 山の湯の宿  白蓮』  昭和27年初秋 為 東館】と岳と東館を詠んでいただき、大きな額に表装しロビーラウンジに掲載してあります。
 旅館を気に入っていただく要素は色んな事があるのだとつくづく思います。4分の3世紀の営業ですので、色んなお客様のエピソードがその他沢山あります。色んな思い出作りをお客様はされていることを胸に秘めさらに良い旅館にしていくつもりです。
今年もよろしくお願いいたします。
年の瀬雑感
亥年から子年へ、来年はどんな年になるのでしょうね?2007年を表す言葉が『偽』であったことは、私たち旅館業にとってはまったく他人事ではないことであり、新年からはより正直であらねばならぬと身が引き締まる思いです。平成の世になってから来年で20年、冬至、天皇誕生日、クリスマスイブ、クリスマスと続き、あっという間に御用納め、大晦日となってしまい、昭和時代よりも何となく休みモードに切り替わるのが早いように感じます。年の瀬も押し迫った12月に2度ほど東京へ行きましたが、発光ダイオード発達のお陰かイルミネーションがますます派手に豪華に街を彩るようになったのは驚きます。それぞれの拠点駅などの電飾はまるで映画の世界、現実の世の中を忘れさせるような街の仕掛けに驚きます。また、自分の商売柄か、食品売り場の様相が極端に様変わりしているのが気になります。岳温泉は10年前から地域ぐるみで食品のリサイクルに取り組んでおり、旅館から出た食べ残しを有機肥料化し二本松の有機農家と提携して有機野菜や酵母発酵飼料で育てられた牛肉を使っています。循環型社会のモデルみたいなこの事業は地味な取り組みであり、旅館でお客様に提供する有機野菜なども決してメイン料理にはならないと思っています。でも、東京駅の地下街フードコートに有機食材や生産者にこだわった食品類がメインになっているので考え方を一歩進めたほうがいいように今は感じています。行列のできるドーナツやかりんとう店、全商品が有機食材や全国の自慢の生産者の食材で作った惣菜店など世の中の変わり目を垣間見て新年を占いたいと思います。
写真は2007年12月26日午前7時10分頃の『かぎろひの月』です(旧暦11月17日)。冬至の後の日の出で雪化粧した安達太良山がサーモンピンクに染まり、十六夜の月が別れを惜しむように天空に浮かびます。柿本人麻呂の気分でのワンショットです。良い年をお迎えください
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