やっちゃんのあぐだもぐだ
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桜とウソのインスピレーション
ウソに食われてみすぼらしい桜になった次の年は見事な桜並木が復活します。お陰で今年は岳の桜が見事に咲き揃いました。昨年は疎らな花つきであったのがウソみたいな話です。ホントです。今年は花の数が多くふさふさしている感じです。岳温泉桜百年の会が発足した甲斐がありました。数年前にもウソに食べられた翌年に岳温泉にあるソメイヨシノ670本を全部手入れし、その時も見事な開花を見ましたが、咲き方が貧弱な翌年は衆知が集まり必ずきれいに咲かせることになります。不思議ですよね。
季節の変化が刻々とはっきりと見えるのがこの時期でもあります。今年は桜坂の咲き始めは4月20日。パッと白い花が見えたと思っていたら3日で八分咲き、気候も良くなり満開が23日でした。すぐに花びらが舞い始めましたが、ここ数日、低気温のせいか今日も桜のトンネルになっています。花が散り若葉が多くなり、安達太良山は全山萌え出します。そして、頂上直下の雪形『駒形・鮒形・千鳥形』が現れ種まきの合図になります。
安達太良山は豊穣のシンボルでもあります。古くから人が住んでいたようで竪穴住居跡群もあります。複式炉のある竪穴式住居の分布数は日本一が二本松だそうです。
仮説:縄文中期には二本松が日本文化の中心地だった。
Q:なぜ複式炉の分布が二本松に多いの?
A:安達太良山と吾妻山の2つの大きな山が見え、2つの火山が同時に爆発し、縄文人がインスピレーションを受けて炉を2つにした…という珍説はいかがでしょうか。この珍説を立証して、複式炉分布日本一の地域を世界遺産登録に持ち込めないかなど考えるのは妄想でしょうか。世界遺産ばやりだから近くにも欲しい気がします。
困難なことにぶつかった時は、皆で協力して何かを成し遂げるとか、それまでに考えても見なかった解決方法が見つかるとかの不思議な現象が現れるようです。ウソに食べられた桜の花とか、安達太良と吾妻のダブル噴火説は、珍説奇説の範囲ですが、何か世界遺産登録のネタはないものでしょうかネェー?
写真は、頂上直下に現れた馬と鮒と千鳥です。判別できますか?今年も五穀豊穣を祈ります。
二本松産・世界一のハンドル
先日、日経新聞東北版の『ものづくり100選・パイプを曲げる職人技』のタイトルで二本松に工場のある自転車ハンドルメーカーの事が掲載されました。その名は日東ハンドル。また一つ二本松に世界一があることが世間に公表され二本松人としては鼻高々です。
本社の吉川章社長さんには私共の旅館に時々お泊り頂き、工場長の西沢さんとはスポーツ少年団活動をいっしょにした時期もあり生まれも育ちも二本松である私にとっては他人事とは思えない気がしています。
実は私は15年ほど前から日東ハンドルが世界一だということをイタリア人から聞いて知っていました。楽しかったモンブラン氷河スキーのガイドをしてくれたEnrico氏が教えてくれたからです。私が日本の二本松市から来たと言ったら、
「オレは登山家だがヒマラヤには自転車で行く。ギアも大事だけど、もっとも信頼しているのは『NITTO HANDLE』だ」と言ったので、思わず
「そこの工場長の西沢さんを良く知っているよ」と話して意気投合したのを思い出しました。
日経新聞の記事を読んで判ったことは、戦後の日本に80社もあった自転車ハンドルメーカーが日東ハンドル1社になっているとのことですが、ツール・ド・フランスの上位選手はきっと使っているはずだと勝手に解釈します。自転車は素人なのでメイド・イン・ジャパンのNITTO HANDLEは見分けられませんが、今年のBS放送が楽しみになってきました。今度、工場にお邪魔して日東ハンドルの特徴などを見せて戴くつもりです。テレビ画面で識別できたらより楽しくなるに違いありませんので…。
 日東ハンドル二本松工場の記事のお陰で、十数年前のアルバムをめくってEnrico氏との楽しかった氷河スキーを思い出しています。氷河の後ろの切り立った岩山はアルプス3大北壁の一つのグランド・ジョラスでしょうか?蛇足ですが、上の写真には私もEnrico氏といっしょに写ってます。
 ヒマラヤのデコボコ登山道でも正確な操作ができるハンドルが、妥協を許さない社風と熟練した職人の技とカンで作られるとのこと。素晴らしいことですね。(二本松自画自賛でスミマセン!)
岳で美人になるとはホント?!?!
『岳温泉は美人をもっと綺麗にします』などという大それたキャンペーンを3月1日?31日まで始めました。
こんな大それたキャッチフレーズを信じていいのでしょうか?
ミニ独立国ブームの走りニコニコ共和国を作ったくらいだから、
怪しいもんだと思っている方もたくさん居るに違いありません。
もしくは、「見た目はフツーだけど、心は美人だからいいんだもん…」とか
「いくら見た目を良くしたって、頭の中がからっぽじゃねー…」とか
世の中を斜めに見る方もきっとお出でだと思います。
さーて、お立会い
岳温泉で美人をもっともっときれいにする方法は
『心』がテーマの[女将と過ごすひなまつり]に参加して、内面から美しくなりましょう。3日までの座学で心の準備を整えて温泉に入れば…貴女もさらに美しく
その2:岳の温泉でキレイになれるの???
疑問府だらけの方は『温泉ビューティ研究家・石井宏子先生のレクチャーを受け、温泉に浸かり、
畳の上でゆっくり眠って、早朝の冷気の中を散歩して、お化粧ののりを試してみましょう。
PH2.48の引き湯の酸性泉は間違いなく効果があるようです。(8日、9日の開催)
その3:ビューティーウォーキングでパリコレ風の歩き方?を習得…いいですね!
正しいウォーキングをすれば絶対に美人になります。
岳温泉のキャッチフレーズは『歩くだけ(岳)で健康&美人』です…岳温泉は歩くことに関しては日本一の温泉場です…ホント
ノルディックウォーキングを実行すると全身90%の筋肉を使います。
二の腕がきれいになります。うなじもきれいになります。足首がしまってきれいな脚になります。
3月22日と23日の両日、イガラシヒロコ先生のレッスンでさらに美しくなる歩き方を習得してみませんか?
3月のプログラムはもっとあります。セルフエステ・メイク・ネール教室(15,16,29,30日)も開催されます。遠藤ひろ子先生のアクアビクス(3日と17日)教室もあります。偶然にも3人のひろこさんが登場する地域を挙げての『女性をもっとキレイにする』イベントプログラムに是非参加し、キャッチフレーズに対する疑念を払拭してみましょう。
ちなみに写真は昨年11月に実施された健康カレッジでの講師ヨウコゼッターランドさんと歩いている参加者です。
旅館では健康食が工夫されて出されるようになってます。是非とも岳の湯に浸かって、美味しいものを食べ、いい空気に触れてください。美人になりますよ。
『オニー…、ソト』マネジメント
二本松では節分に「オニー…、ソト。オニー…、ソト。オニー…、ソト。」と豆をまきます。なぜ「鬼はー…ッ、ソト」と言わないかと言うと、二本松藩のお殿様が丹羽様だからです。我が家でも夕飯を一口急いで食べ、鬼が入ってこないうちに「福はー…内。オニー…ソト」とやります。豆まきは私の仕事であり、昔は子供たちを連れて全館に豆をまいていました。今年はフロントマンとペアーを組んでの豆まきでした。ロビーやクラブなどの表の部分から、裏の機械室や倉庫などこの日をチャンスに点検する役目もあります。また、ちょうど夕食が始まったお客様の会食場にもお邪魔し、大きな声で「今年も皆様健康でお過ごしいただくように、豆を任せて戴きまぁーす…」「福はー…、ウチー…」とやります。お陰さまで、ほとんどのお客様から大歓迎、退出する時にはお客様に炒り豆を歳の数だけお渡し食べて戴きます。今年の2月3日は日曜日でお客様も多く、オマケもつきました。1月から始まっている産地直送まつりのおみくじ海苔で今春初めての『大吉』が出、地デジ対応32型液晶テレビをプレゼントすることになりました。お客様からは「豆をまいてもらったせいだよ…」と言われ大好評。今年は何かいい事がありそうな予感がします。『産直まつり』は、4月までやっておりテレビが毎月当ることになっています。是非産直まつりパックで宿泊されおみくじ海苔を引いて、32型テレビや宿泊券を当ててください。
ついでに裏方の話。写真の田作り(この辺の言い方)話です。節分用に柊の枝に鰯の頭を指し、入口という入口に鬼が侵入しないようオマジナイをかけます(今はガムテープでドアに止めます)。わが宿では昔の番頭さんが、退職後も節分の日には必ず田作りを作って設置してくれています。同じく、端午の節句用の菖蒲湯も準備してくれています。菖蒲とヨモギを束ねて大浴場用に浮かべてくれるのも『昭ちゃん』の愛称で親しまれている昔の番頭さんです。退職して20年以上になるのに有難い限りです。ちなみにわが宿の菖蒲湯は旧暦の5月5日、今年は6月8日に当たります。岳温泉近辺は標高が高く6月にならないと菖蒲とヨモギがフンダンに採れないから5月5日には菖蒲湯はありませんが、旧暦の端午の節句には、酸性泉の魅力にプラスして菖蒲とヨモギの薫りが漂います。ちょっと先の話ですが、菖蒲湯は年に一度のチャンスです。歳時記マネジメント、裏方の話しでした。
盃の里帰り
「うちのじいさんが大事に使っていた盃が蔵から出てきたから、もって来たよ」と届けて頂いたのが写真の盃です。電話が3番、岳温泉・東館とあります。届けていただいたお客様は七代・阿部長兵衛さん。梁川で書店を営まれている方です。5代・阿部長兵衛さんが良く我が宿をご利用いただいていたようで感謝感激です。阿部さんがおっしゃるにはそれぞれの世代でひいきにしている旅館があるとのこと、5代目阿部さんは岳なら東館、土湯なら向滝、お父様である6代目阿部さんもひいきにしていた旅館が土湯や飯坂にあったと話されていました。東館と漢字の表示を使っていたのは昭和33年頃までなの、50年前のお得意様がまた戻ってきていただいた訳です。電話が3番とあるのは自動化されるかなり前のこと、私も小学生の頃は岳温泉の電話番号と店名を全部記憶していたことを思い出しました。
先日は、県南地方のお客様からコピーを同封したお手紙を戴きました。
「…たまたま読んでいる本の中に『白蓮』女史のエピソードが掲載されていましたのでコピーを送ります。訪問の折はいつも貴館の暖炉の上の『額』を読んでいます。ご母堂様にお渡しください。…」という内容です。お客さまが館内のことまで観察されていつも気に止めて下さっていることに、自分はありがたい商売をさせていただいているのだとつくづく思います。
ちなみに柳原白蓮女史は昭和27年に三笠宮妃殿下のお母様とお泊り頂き
【岳 『くもとあそひ 風とうたへる 春秋の 世の塵いらぬ 山の湯の宿  白蓮』  昭和27年初秋 為 東館】と岳と東館を詠んでいただき、大きな額に表装しロビーラウンジに掲載してあります。
 旅館を気に入っていただく要素は色んな事があるのだとつくづく思います。4分の3世紀の営業ですので、色んなお客様のエピソードがその他沢山あります。色んな思い出作りをお客様はされていることを胸に秘めさらに良い旅館にしていくつもりです。
今年もよろしくお願いいたします。
年の瀬雑感
亥年から子年へ、来年はどんな年になるのでしょうね?2007年を表す言葉が『偽』であったことは、私たち旅館業にとってはまったく他人事ではないことであり、新年からはより正直であらねばならぬと身が引き締まる思いです。平成の世になってから来年で20年、冬至、天皇誕生日、クリスマスイブ、クリスマスと続き、あっという間に御用納め、大晦日となってしまい、昭和時代よりも何となく休みモードに切り替わるのが早いように感じます。年の瀬も押し迫った12月に2度ほど東京へ行きましたが、発光ダイオード発達のお陰かイルミネーションがますます派手に豪華に街を彩るようになったのは驚きます。それぞれの拠点駅などの電飾はまるで映画の世界、現実の世の中を忘れさせるような街の仕掛けに驚きます。また、自分の商売柄か、食品売り場の様相が極端に様変わりしているのが気になります。岳温泉は10年前から地域ぐるみで食品のリサイクルに取り組んでおり、旅館から出た食べ残しを有機肥料化し二本松の有機農家と提携して有機野菜や酵母発酵飼料で育てられた牛肉を使っています。循環型社会のモデルみたいなこの事業は地味な取り組みであり、旅館でお客様に提供する有機野菜なども決してメイン料理にはならないと思っています。でも、東京駅の地下街フードコートに有機食材や生産者にこだわった食品類がメインになっているので考え方を一歩進めたほうがいいように今は感じています。行列のできるドーナツやかりんとう店、全商品が有機食材や全国の自慢の生産者の食材で作った惣菜店など世の中の変わり目を垣間見て新年を占いたいと思います。
写真は2007年12月26日午前7時10分頃の『かぎろひの月』です(旧暦11月17日)。冬至の後の日の出で雪化粧した安達太良山がサーモンピンクに染まり、十六夜の月が別れを惜しむように天空に浮かびます。柿本人麻呂の気分でのワンショットです。良い年をお迎えください
『癒し」から『愉し』へ
いつの時代にも「百家争鳴の如く」観光地論が起こります。バブル期には適地と思われる土地はことごとくゴルフ場やスキー場になり、温泉が掘り当てられ、色々なテーマパークなる遊び場が各地に出現しました。温泉旅館も増改築が進み、いつしか木造継ぎ足しの旅館が鉄筋コンクリートのビルに変身しました。新幹線停車駅ビルがエスカレーターでスキー場ゴンドラにつながり、都会から突然『雪国』に入るようなリゾートも出現しました。世界最大の屋内スキードーム『ザウス』は将に夢見たいな話、平地に突然巨大な恐竜のような建物が現れ、いつの間にか消失してしまいました。私事ながら地元の子供たちを引率して真夏の西船橋にスキー合宿に行っていた頃が懐かしく感じられます。巨大なドームは何だったのでしょう。外側は30度C、内側はマイナス2度。プロジェクトを計画化したときは絶対に採算が合うと思って建てられたのでしょうね。世界一の造船技術を使って……。
バブルが崩壊して、銀行や証券会社の破綻、リゾートも破綻、郵政民営化、自治体合併などとあらゆる要素が根本的に組み替えられてきました。インターネットの出現、携帯電話の急激な普及は観光地の変化にも大いに関係があるような気が致します。
そんな中で温泉場の流行になってきたのが『癒し』。キーワード『癒し』が売れ筋になることは、よほど心や体が病んでいるに違いありません。こんな風潮の中、色彩も、タレントも、温泉場も売れっ子は癒し系になってしまった感があります。それでも私などは『癒し』の言葉に抵抗がありました。無理して考えた屁理屈が、「病垂(ヤマイダレ)をはずして、心を前に持ってくると『愉し』だよ」と反発していました。
ある雑誌の『温泉観光地の視点』という観光地論に…「癒し」に加えて積極的な意味づけを…という表現でマズローの欲求段階説からの考察が述べられていました。一般的に「生理的レベル」の欲求が満たされると「社会的レベル」の欲求が高まり、「自己実現のレベル」の欲求が最も強い力を持つようになるというのが欲求段階説ですが、観光行動にも当てはまるようです。
わが岳温泉は日本一長い引き湯の温泉場です。今から約180年前から町ぐるみで移転してきたからその度に引き湯せざるを得ませんでした。昭和の初期にスキー場を作り、登山道をつくり積極的に安達太良山を活用してきた温泉場です。だから『癒し』だけでは物足りなくニコニコ共和国だったりウォーキングコースを作ったりいています。『癒し』以上の存在理由を自ら背負う事がここで生きる自分達の存在理由だったと解釈致します。そろそろ、世の中の気持ちもより積極的な生き方に意義を見出すような世相に転換してくるように思えます。私の干支『亥年』も間もなく終え、子年に入ります。思い切って十二支の初めだから『愉し』が前面に出るような積極的で愉しい観光地づくりにさらに邁進しようと思う年の瀬です。
わが家のえびす講
今年のえびす講は11月29日でした。昭和9年の創業以来、わが宿の大事な年中行事の一つなっていますが、少し昨年までと違った事をしました。私の還暦に合わせて、自宅の神棚から事務所の神棚に、恵比寿様大黒様に出張してもらいました(写真)。お陰で全従業員の皆さんに、わが家のえびす講のいわれ因縁を伝える事ができるようになりました。えびす講は旧暦の10月20日に商売繁盛を願って行われる行事です。昔はどんな家でもやっていたようですが、最近ではこんないい風習が残っているのは少なくなっていますが、わが宿では頑固に守り続けるつもりです。なぜ頑固に続けているのかは、創業の時に祖父が引き継いだ旅館の神棚の奥に見つけたのが小さな木箱だったからです。中に入っていた恵比寿・大黒様を引き続き大事に守り通してきたからです。それ以来73年間、東館の年中行事として、旧10月20日にお出ましいただく商売繁盛の大事な守り神なのです。小さな恵比寿大黒様の傍らには大きな打ち出の小槌、三方には預金通帳、宿帳、現金を供えます。今年は、聖徳太子のレプリカに登場してもらいました。生きた鮒を5匹、お煮しめを酒のつまみにみんなで参拝し商売繁盛を祈念いたします。世の中がいくら変化しても人の心は急激に変わらないものです。11月23日で菊人形が閉幕し秋のシーズンも終わり、忘年会の季節に入りました。12月24日、25日は恒例のあづま館クリスマスパーティーが行われます。こちらも大事な年中行事の一つです。和洋ごちゃまぜの感もありますが、旅館に宿泊してのクリスマスパーティーもおすすめです。是非、お出で下さい。
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