やっちゃんのあぐだもぐだ
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環境正義の話がしたい
 今までに経験したことが無い雪の降らない年の暮れとなり、地球温暖化が等比級数的に進行していることを感じます。衛星放送スポーツチャンネルのお陰で20年ほど前から世界の名だたるスキー場のゲレンデコンディションは分かります。今年のワールドカップスキー開幕戦はオーストリアのゼルデン、12月のヴァルディゼールのGS大会はSL大会に種目変更となり、伝統のクラシックレースウェンゲン滑降は開かれてもスタート地点が下がる事が良くあります。友達の1人は、毎年11月に行くアルプスのスチューバイタール氷河スキー場の幅がかなり狭くなったことを今年は嘆き、氷河の谷の融解現象が目に見えるようです。ツェルマットでは、標高3000mの氷河スキー場の両側に人工降 雪機が据えられており、氷河の量を減らさないための工夫には驚きです。
 令和になり、時代の急激な変化を話す人が増えていると思います。トレラン競技を知ったキッカケが10年前のあだたらトレイル50k大会ですが、それ以降、色んなアウトドア派に会うチャンスに恵まれています。気候の変動幅が大きくなるにつれ世界中で過酷なサバイバル競技が多くなっているようにも感じます。日本のトランスジャパンレースは富山湾からアルプスの尾根を越えて遠州灘に至るウルトラ山岳レースですが、このレースの優勝者はあだたらトレランの初回優勝者です。世界の最も過酷な環境下で行われるグレートレースの一つにユーコン川真冬のレースがあります。冬の凍ったユーコン川700kmを自転車での走破にチャレンジする御仁とも酒を酌み交しています。地元出身で世界中のトレランレースに参戦している友人も、世界的視点から山岳観光地のあり方をアドバイスして貰えるようになりました。
 国際的視野を持った活動家も多くなっている気がします。スウェーデンの環境活動家のグレタさん(16才)の「グローバル気候マーチ」は世界の若者たちを動かしています。「気候正義」の実現のためには、国も個人も無責任ではいられないとつくづく感じます。毛色の変わったヒッチハイカーにもお目に掛りました。その彼は歴史家になりたいという願望を持つドイツ人で若干20才です。来年9月にドイツ最古の大学に入る予定だがその間にどうしても日本を訪問したくなり、LCCを乗継ぎ成田に到着、ヒッチハイクをしながらお城のある都市を見学して二本松にて私の長男がヒッチハイクされた短期の居候です。親子の縁にて私が日本の歴史を時々話し、この青年の天才ぶりに驚かされます。彼は二本松を出立し、真冬の青森に行くとのこと、装備も良くない青年に「雪の中で餓死しないようにしなさい!」とかのアドバイスが効いたのか、暮れの押し迫った一昨日、地元の若者と冬の安達太良山に登山を決行し無事下山。私の話に『八甲田山死の彷徨』があった事を覚えていて、雪山で遭難すると最初は裸になり発狂して死に至るという話に、彼は真冬の安達太良山頂にて上半身裸で写真を撮って世界に発信してくれました。彼が青森に行きたい理由に「日本の中心は青森になると思うからである」との話は、世界の歴史を理解し自らも歴史家になるために自分の足で日本を歩いているとの弁に天才青年の片鱗を垣間見ながら、気候正義論を語り合っている令和元年の年の瀬です。
  良い年をお迎えください。