やっちゃんのあぐだもぐだ
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解体新書・安達太良山
アマゾンの森林火災が広がり、アフリカでも森林火災、アラスカも同様の山火事。アメリカの大統領がグリーンランド買収の交渉に入ろうとしてデンマーク首相に断わられ訪問を取りやめたとか?地球温暖化の警鐘に対し正反対の行動を取り、目当ては選挙だけの行動。正しい道を進まず誤った道に平気で誘導するのは間違っている!ッと叫ぶのは私の偏見でしか無いのでしょうか?
  令和元年の夏、気候変動が大きく叫ばれている中ですが夏休みは無事終了。恒例の観光仮装盆踊大会65回目を終了することができ、今年の夏から始まった安達太良アクティビティー事業『シャワーウォーク(沢登り体験)』『サップ』には沢山の参加者を見て大成功でした。その体験報道はフェースブックで簡単に情報拡散しPRにつながりました。逆に、お客様からの鋭い質問が多く、返答には閉口しました。テーマに因っては原点から学び直す必要性ありとの思いを強くした夏休みでした。その中の質問の一つが安達太良山の火山地形の形成史に関することです。即席に学んだことですが発表致します。
  安達太良山は福島県の中央に位置する火山の山であり、山頂の標高は1700m、北緯37°37′59″、東経140°16′59″がいわば座標軸です。南北に連峰を成しています。中通り地方東南側斜面のあだたら高原の真ん中にあるのが岳温泉です。西北側は会津地方であり、大きな爆裂口が沼の平噴火口です。火山の山である安達太良山の成り立ちこと火山形成史上は日本列島島弧型火山フロントが走る位置にあります。55万年前に鬼面山(1482 m)溶岩ドームが誕生し、44万年前に前ヶ岳(1340m)東部から南麓山体形成されたのが安達太良火山形成史の第1期。35万年前に前ヶ岳頂部から和尚山(1602m)山体が数万年で形成され10万年間の鎮静期が第2期。25万年前からが第3期前期に入り、東部の僧悟台・薬師岳・勢至平の台地形成は鉄山(1709m)噴火口と安達太良山噴火口、北部の箕輪山の形成は溶岩流出とサブプリニー式噴火(マグマ噴出と成層圏まで達する噴煙で火砕流まで起きる噴火)が主体で火山列の土台が完成です。12万年前から3万年前までは1〜2万年間隔で小規模マグマが噴出し山体が形成され、鉄山から胎内岩や船明神山などの沼の平周辺の山頂が完成。2400年前にマグマ噴火に先行して水蒸気爆発があったのが第3期後期であり、その後有史記録には1658年の山崩れ温泉湧出、1813年噴煙多量、1899年8月24日の噴火、1900年7月17日の噴火による72名の犠牲者、1950年噴煙高度50m、1996年地熱噴気沼の平泥噴出と続きます。
  今年で10回目を迎えるOSJあだたらトレイル50K&10kはこの山全山を利用して開催されます。標高の割に、変化がある景観があり、トレイルランナーを楽しませてくれるのは、こんな火山形成史あるの山だからです。今年の開催は8月31日と9月1日の2日間。安達太良山のほぼ全登山コースを登り下りし累積標高差は約4000mになります。写真は沼の平噴火口の絶景です。安達太良山へ是非お出でください。