やっちゃんのあぐだもぐだ
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磐城地方の万葉集
G20大阪サミット開幕。習近平国家主席の圧倒的存在感、トランプ大統領のパフォーマンス、若さのマクロン大統領、父親連想のトルドー首相、不気味さのプーチン大統領、東西の要のエルドアン大統領、才女的メイ首相、メリケル首相の風格と気力などなど、国家主席が一堂に会する様は見事です。元号『令和』のお蔭か、万葉の時代の日本と朝鮮半島と中国のことなど時を超え重なってくる感があります。また20万年前にアフリカを出立した人類の先祖達が、大阪の地に先祖返りかと思えるような不思議な感覚にもなるのは古代史にはまっているせいかもしれません。
前置きが長くなりましたが、陸奥の万葉集第三弾・磐城地方の三首について現地レポートと致します。

 筑紫なる にほふ児ゆゑに陸奥(みちのく)の可刀利少女(かとりおとめ)の結ひし 紐解く(巻第14 3427)
(筑紫の彼女に似ているので、ここ陸奥の娘に惹かれ、結んだ紐を解いてしまった)
歌碑はいわき市の北端の石森山の市営公園の山道沿いにあり、昭和62年の建立です。

 比多潟の磯のわかめの立ち乱え わが待つなも昨夜(きど)も今夜(こよひ)も(巻第14 3563)
(比多潟の磯の若布のように乱れたちつつ、私を待つのだろうか、昨夜も今夜も)
いわき市久之浜波立海岸にある波立寺の境内に歌碑(昭和58年建立)はあり、津波に洗われながら無事でした。国道6号線沿いです。

沼二つ通(かよ)は鳥が巣 吾が心 二(ふた)行くなもとなよ 思はりそね(巻14 3526)
(二つの沼を行き来する鳥、そのように二所(ふたところ)に通っているなんて、決して思ってくれるな)
二つの沼の一つは現存しておりその沼の畔に歌碑(昭和57年建立)があります。戊辰戦争の二つ沼古戦場跡でもあり、国道6号線工事で一つの沼は埋められてしまい、国道を挟んで広野火力発電所の2本の煙突がランドマークです。

これら磐城地方の三首をめぐり北へ進むと、2020年東京オリンピックの聖火の出発点広野のJヴィレッジになります。そのまま、6号線を北上すると相馬地区の歌碑三首にお目にかかれます。
 写真は波立海岸からの久之浜の風景。大震災の津波でお寺も被害を受けたようですが、万葉歌碑と、植生についての説明版があります。この波(はりゅう)立寺は徳一大師が開基とされ、海中から現れた薬師如来がご本尊とされております。徳一が北を目指した理由が分る気が致します。次号、陸奥の万葉集最終版は2週間後にアップ予定です。