やっちゃんのあぐだもぐだ
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重陽の芸術祭とサン・チャイルド
夏の猛暑は、かなり異常だと感じています。熱中症の恐れから、外出を控える方が多くなり、商売柄、夏休みの旅行に猛暑がどのように影響したか気になります。
  猛暑の所為ではないでしょうが、色んな問題が噴出しています。その中でも福島市の『サン・チャイルド』像の問題は、結論の急ぎ過ぎではと思われるほどです。
 実は、二本松では3年前からサン・チャイルドの作者ヤノベケンジさんとは繋がりがあります。現代アーティストとして数々のアートを各地域で表現している方です。私もビエンナーレ開催の時、直接本人とお話したこともありました。この時のシンポジウムで『サン・チャイルド』の誕生する契機になった理由も芸術論にて語られたのを覚えています。サン・チャイルドが誕生したのは大阪万博の跡地近くに生まれ育ったヤノベケンジさんならではの思いからです。大阪万博のシンボルと言えば誰でもが岡本太郎の『太陽の塔』を目に浮かべます。大阪万博の年が、日本国中に原子力発電所が作られ始めた時期に重なります。鉄腕アトムが登場し、原子力を未来のエネルギーとして大いに喧伝された時代でもありました。その原子力発電所がその後、スリーマイル島、そしてチュルノブイリの事故へと繋がったのです。1986年のチェルノブイリ事故の後にアート作品として製作されたのが『サン・チャイルド』です。この事故の直後から更なる原発事故の出現の懸念を予知し、原発災害の再発が絶対に無いように願いを込めて作られた作品のようです。2011年3月に福島原発事故が起き、福島空港に設置されたのがこの『サン・チャイルド』なので、制作の背景を知ったかぶりでPRさせていただきます。
 今年の秋も福島ビエンナーレ『重陽の芸術祭2018』が二本松にて開催されます。9月9日重陽の乾杯ではじまり、夜は『黒塚今様』が、安達が原ふるさと村にて開催されます。安達ケ原黒塚については現代アートでは取上げ易いテーマのようです。因みに鉄腕アトムの原作者手塚治虫が黒塚のアニメを作っています。このアニメの内容も黒塚の物語と同じで、原発のように善が悪に転じてしまうお話です。10月11月と超有名なアーティストの小松美羽展、福井利佐展がロングランで開催されます。11月25日まで二本松地域のあちこちで開催され、ヤノベケンジさんの作品が展示される予定です。
  この秋も二本松においでいただきたく、ヤノベケンジ作『フローラ』の写真を掲載いたします。菊人形会場にてのワンショットですがヤノベケンジさんも写っています。今年の作品はどんなものが出るのか楽しみです。