やっちゃんのあぐだもぐだ
過去の記事
3つの火山のこと
吾妻山・安達太良山・磐梯山の三つの山の火山防災会議が開かれ、初めて避難計画が策定され新聞発表となりましたので、安全対策も含めPR致します。
磐梯山の噴火口の東側15kmのところに安達太良山の噴火口沼の平があり、その北側10kmの所に吾妻山系で噴煙の時々上がる一切経山があります。それぞれが百名山でもあり特異な火山景観が目に焼き付きます。
直近の大規模噴火は、磐梯山は明治21年(1888年)7月15日水蒸気爆発、5村11集落が埋没し477名の死者を出し、多くの湖沼群を誕生させました。安達太良山は明治33年(1900年)7月17日に沼の平噴火口に隣接した硫黄精錬所の社員、死者72名負傷者10名の犠牲者が出ました。吾妻山は1893年〜1895年(明治26年から明治28年)に何度も小規模な水蒸気噴火、1893年6月27日の噴火で火口付近調査中の地質調査員2人死亡の記録が残っています。
磐梯山水蒸気爆発の遙か昔に誕生した猪苗代湖があり南側に広がります。一方、この時の爆裂口のある裏磐梯の景観は圧巻です。江戸時代の地図にはまったく湖が記されていませんので、いかに水蒸気爆発がすごいものであり、吾妻山系、安達太良山系そして磐梯山系に囲まれた深山幽谷の地に多くの湖沼群が誕生し景観が一変したかが理解できます。大爆発から130年の景観が今の状況であり、周辺には多くのスキー場もありカヌーやラフティングなどのスポーツも行なわれる森と湖の一大リゾートに変貌しています。
吾妻山系の一切経山は今でも時々噴煙があがり山麓からも遠望できます。古い噴火口はコニーデ形の吾妻小富士ですので一見して噴火口である事が分かります。この山には総延長28km山岳有料道路が走っており標高1600mの浄土平までは気軽に登れますが、山形県にかけて奥深い山ですので、じっくりと縦走することもお薦めです。山間部には湖沼があり『魔女の瞳』のニックネームをもつ魅力的な沼もあります。
沼の平こと安達太良山の噴火口は圧巻の景観があり、地球上にいることさえ忘れてしまいそうな不気味な色彩の火口が大きく口を開けています。火口の周辺部からの360度のパノラマ景観はさらに圧巻です。標高1700m程度の稜線には植物は全くなく、標高3000m以上の景観を持つと言われている所以です。沼の平噴火口の真ん中から1kmほど東側に岳温泉の湯元があり、隣接して年中無休の温泉付き山小屋『くろがね小屋』があります。今から194年前までこの地点に岳温泉(陽日温泉)があったところです。
今回の火山防災会議にて有事の際の脱出ルートとして、馬の背からくろがね小屋への直降ルートが記入され一安心しております。夏山登山シーズンに入りました。写真は立ち入り禁止の沼の平底部からワンショットです。