やっちゃんのあぐだもぐだ
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観光地づくりの定石再考
2020年の東京オリンピックの後、2025年は大阪万博が決定、なるほどと受け止めた方もいたのではないかと思います。私の耳には咄嗟に「1970年のコンニチハ〜♪♬…」の三波春夫の声が響き渡りました。今度の万博は、どんなテーマソングになり誰が歌うのか、めちゃくちゃ興味があります。
さてご当地の万博風期間イベント・第64回二本松菊人形は今月25日で閉幕、8万800人の入場者がありました。ピークは43万人の入場者ですから、二本松人は物足りなさを感じる入込数です。この時の菊人形のテーマはNHK大河ドラマ『伊達政宗』、再来を期す声が多くあります。今の菊人形はピーク時の5分の1の入場者数、それでも毎日2000人前後、土日のピークは6000人弱の入場者を見ます。43万人の時、市内交通は大渋滞、菊人形会場から岳温泉まで3時間もかかる有様でした。この絶頂期には毎年1億円ほどお金が溜まり、お蔭でお城の石垣を史実通りに再現するプロジェクト化け、室町時代から江戸時代後期までの石垣が同一の場所に残る石垣博物館的城郭として年中観光客の姿があります。
今でも菊人形期間中は二本松の話題は途切れず、旅館の宿泊は満杯になり、市内の飲食消費額もかなり上がります。それでも、秋の時期を除いて観光客がいつも溢れている地域ではありません。強いて言えば桜の時期の4月中旬以外、町中は閑散としております。
日本の国の観光政策がここ十年間で大きく転換致しました。外国人旅行者が数倍に増加して3000万人を突破しました。政策的にインバウンドに力を入れるのは日本の国の成長を、外国人流入によって貿易外収支増加による手助けするためです。同じ事が地方の人口減少への対応策として推奨されているワケです。
私の頭にこびりついている考え方があります。それは大阪万博の時にプロデュースする立場にあった作家の堺屋太一氏のレクチャーでの「人を集める要素として、@歴史、A物語性と小説、B音楽性と味覚、Cギャンブル性(スリル)と色気、D景観、そしてEショッピングであり、このうちの二項目以上に知恵とお金をつぎ込めば必ず人が集まるのが洋の東西を問わず定石である」とのフレーズが頭にこびり付いております。不詳私、人生大半を観光産業に関わる考え方の基礎にあったと言っても過言ではありません。大阪万博から半世紀経った今日、スマホから何でも情報を取り出し、ルンバに掃除をして貰い、ドローンが空撮を行なう時代になりました。果たして、人を集めるこの定石が現時点でも正しいのかどうか、これからも大いに観光地づくりの実験をしてみたい気もします。『あぐだもぐだ』を垣間見て頂く皆さまからも、是非、観光地づくりについてご意見を頂きたく思います。
写真は、二本松城の天守台石垣です。二本松城全体が石垣博物館と言っても過言ではありませんので、是非、ハイキングがてらお越し下さい。