やっちゃんのあぐだもぐだ
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中通り地方安達太良山の特性
 インド洋で発生したサイクロンがバングラディッシュに大洪水をもたらし、その雨雲がそのままミャンマー、タイ、ベトナムを越え台湾に近づき、琉球列島に大雨をもたらし、さらに本州の南側にある梅雨前線を刺激し、日本の梅雨になることを、昨日のBBC天気予報を見てこの歳になって初めて気がつきました。フィリピンに近い太平洋で台風が発生し、梅雨前線を刺激するのかと思っていた自分なので、雨雲の動きをベンガル湾から追って東進する映像に見入ってしまいました。
 こんな風につながっている世界でも安達太良山の自然はここだけの特異性を示しているのが不思議です。県花になっているシャクナゲの群生地帯でもありサラサドウダン、イソツツジ、クロマメノキなどのツツジ科の植物が狭い範囲に垂直分布している山でもあります。この冬は2年続きの暖冬が懸念されましたが未だかつて無いほど安達太良山系は長いスキーシーズンでした。桜の満開が岳温泉では4月25日頃であり例年並み、桜前線は福島県中通りでは南へ下ります。これは那須と白河の間の東北道上の一番高いところで標高458mもありこの辺りが温帯でも暖温帯と冷温帯の分かれ目とされ、この分水嶺の南と北で植生の違いが明らかです。関東エリアを北進し標高が少しずつ上がり県境の分岐点を過ぎると、今度は下がり続け福島飯坂IC付近が一番低く標高66m程度そこを過ぎると緩やかに登り国見サービスエリアを過ぎ宮城県境でると標高207m位になります。福島県の桜前線は宮城県境から南進するのがご理解頂けたと思います。
  中通りは日本の歴史上大事な線が走っている地域でもあります。北のはずれの阿津賀志山防塁線もその線の一つです。国見サービスエリアの南側にある阿津賀志山から梁川、霊山にかけて防塁線が築かれており奥州藤原の南の国境ラインであり、ここが鎌倉の源頼朝軍に突破されたことにより公家社会が武士の社会に変わるきっかけとなった日本の歴史上の重要ポイントであると言われております。この4月に阿津賀志の名を取った道の駅がようやくオープンしました。もう一つの歴史上の重要ポイントは何といっても二本松城と会津若松城のラインです。1868年7月29日に二本松城が落ち、9月22日に会津若松城が落ち、武家社会が終焉、近代明治の到来となったのですから大事な歴史上のラインが2本も通っているのが福島県中通りだと言えるのではないでしょうか。地理的特性と歴史的特性の二つが中通に位置するのは福島県の特性でありこれこそが福島県の特徴であると言い切りたいところです。この中心にあるのが安達太良山であり古代からのランドマークだったので万葉集に3首も詠まれておりその証明ではないかと思います。
  安達太良山は変化のある山です。今年は例年よりかなり残雪がありますので雪の下から突然花をつけるイワカガミなどは例年より鮮やかな色です。6月はツツジ科の植物が一斉に咲く季節です。安達太良山にお出かけください。