やっちゃんのあぐだもぐだ
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七春と雪形
今年の春は例年以上に長く続くように感じます。山から吹き下ろす風がいつまで経っても冷たいままです。お陰で春の花が重なり、レンギョウ、ウメ、ソメイヨシノ、コブシ、ミズバショウ、ヤエザクラ、シャクナゲがほぼ同時期に咲きそろいました。滝桜で有名な三春の名称の由来は「梅、桃、桜が同時に咲くので名付けられた」とされていますが、今年の岳温泉は七春の里とでも名付けたくなります。
そうはいっても明後日は「夏も近づく八十八夜…」「野にも山にも若葉が茂る…」はずが、今日の段階で標高520m地点はソメイヨシノが散り始めたばかりですが、間もなく若葉が萌えはじめるでしょう。昨年から『新緑前線』なる四字熟語を定着させたくFace bookに投稿しています。しかし未だに玄関口からの新緑前線『@萌えはじめ』投構できずにおります。昨年は4月29日に『@萌えはじめ』を出しましたが、今年は4日位遅れの八十八夜くらいになるかもしれません。新緑前線はサクラ前線よりも発令が難しく、日中の太陽の照り具合によって急激に「萌えはじめ」たり「若葉まぶしい」状態になり「緑ふかまる」になるようです。冷温帯に属する東北地方の植生の豊かさが、萌えるような若葉の饗宴を現出させてくれるようです。ブナ、ボダイジュ、カエデ類、ナラ類などの落葉樹林が特徴であり、新緑の時期、紅葉の時期は特に他の気候帯よりも発色状況にかなりの多様性が出るのだと理解しています。
感覚の鋭い画家の目で見れば色の多様性は一目瞭然のようです。私の知っている画家の風景画は色彩感覚が鋭く、中間色の多さと使い方のうまさには驚きます。一方、ハワイなどで絵画を鑑賞するとすべての絵は強烈な原色を使ったいわゆるトロピカル風になるようです。以前に香港出身の有名人が描いた日本家屋と黒松の庭園の絵を鑑賞したときに感じたことですが、色の使い方がトロピカル風であったのには驚きでした。生まれ育った場所の違いが色彩感覚の違いになるのでは思うのは私だけでは無いと思いますがいかがでしょう。高村智恵子にまつわる話として、智恵子の色彩感覚は非常に鋭く、自分の油絵具がパレットの上で思った色合いに調合できなかったことが、実家の造酒屋の倒産と重なり、睡眠薬を煽った原因と言われております。まさに実家のある油井八軒からの風景は安達太良山の遠景近景の重なりと春の萌えるような色の重なり具合は二本松ならではであり、鋭い感覚が醸成された原風景であると考えます。
写真は今日の安達太良山です。岳下には山頂直下の雪型は『駒形』『鮒形』『千鳥形』と現れ田植えの合図との伝承が残っています。今年は駒形の馬の脚の下部が消えているのが気になります。5月5日は遠藤が滝不動尊例大祭、16日〜18日は岳温泉神社の春季例大祭、安達太良山山開きは21日と安達太良山の行事が続きます。是非、安達太良山においでください。