やっちゃんのあぐだもぐだ
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日本 VS カナダ リゾート論
 先日、久々に海外でスキーをしてショックを受けて帰国、熱い内にリゾート論を展開したいと思います。
 日本のスキー場は豪雪地帯のすぐ近くに人口集積地帯を持つ好立地です。1980年代にはスキー人口は4000万人とも言われ、日本国中に新しいスキー場も続々と作られました。バブルがはじけ山間部のリゾートマンション群が、ゴーストタウン化し、スキー場立地の大ホテルも半分占めてしまうような状況となり、スキー場事業者も次々に変わり現在に至っています。
 一方、海外のスキー場で素晴らしい発展を見せているのがウィスラー村です。1960年の村の人口は500人、積雪が多く標高差最大1600mもとれバンク―バーから120kmの距離にあり計画的にスキーリゾートづくりがされました。ヨーロッパアルプスの村のリゾートをカナダの山岳地帯に作るというコンセプトのもとにスキー場開発が始まったのです。当初からヴィレッジ内のホテル群をアルプスの村のように広場を中心に傾斜に合わせた街並みに配置させ、街中には車を入れなくし各ホテルの入り口と駐車場は外側に配置されました。町のメインストリートのウィスラーマウンテン側にはゴンドラ乗り場が置かれ、スキーを滑り終わった色とりどりのスキーヤーはホテルに戻る前に、アフタースキーのビール一杯をホテル前のテラスにて楽しむ風景はまさにヨーロッパアルプスのリゾート風景の凝縮です。スキー場のボトムに計画的配置のしゃれた飲食施設や店舗は昼も夜も賑わいを見せます。1993年頃には下水道の処理人口が5万人を超え追いつかない話もありましたが。2010年バンクーバーオリンピックを機にさらにスキー場としての整備も整い、ヴィレッジそのものの魅力もアップしたのを実感しました。さらに驚いたのは、20年前まではオフシーズンであったグリーン期が活況を呈し、入込数が増えオールシーズンリゾートになっている事です。ゴルフコース、トレッキッグ、ロッククライミング、そして今はマウンテンバイクダウンヒルの聖地として世界的に有名になっているようです。リゾート地域全体で新しい遊びを開発し、そのスポーツの愛好者を増やしていき特定スポーツのメッカに仕立て上げてビジネスとしても成り立たせる手法を持つ欧米人には脱帽です。
 さて、我が岳温泉のリゾートとしての現況。安達太良山を裏山に抱く岳温泉は山岳リゾートとしては他に抜きんでた観光資源立地にあると考えます。安達太良山系の登山口には4つのスキー場があり夏も冬も変化のある山を楽しむことができます。最近は冬の安達太良への登山者が多いことにも驚いております。スキー場立地としてはウィスラーには到底及びませんが安達太良山全体を考えた時にこの地での過ごしかたや遊び方の提案がまだまだ少ないリゾートであると反省しております。最近、冬山に入るバックカントリー愛好者が増えて来たのは自然発生的現象です。40年ほど前に冬山ツアーの魅力的な安達太良山として話題になったこともありました。我が安達太良山からも新しい遊び方や過ごしかたをどんどん提案し世界に冠たる山岳リゾートにすることを誓い、私のリゾート論といたします。写真はウィスラーゲレンデ内の顧客満足センター、スノーリゾート滞在者の満足度が向上するようにエリア全体で対応する仕組みは参考になりました。