やっちゃんのあぐだもぐだ
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2014/10 の記事一覧
観光地情報の一考察
 観光情報の提供の仕方がすごく難しい時代になって来たと感じるこの頃です。
 今年は、安達太良山山頂付近で紅葉の始まったのが9月20日頃で例年より10日程早めですが、標高が低くなるにつれ通常の年と同じになってきており、紅葉狩り旅行の時期選定が難しくなってきたように感じています。
 北海道では観測史上初の夏日を10月末に記録し、翌日には平地に積雪があり一日の温度差が25℃も出てしまう気象状況で、こちらは旅行着を決めるのに迷います。秋の巨大台風が宇宙ステーションから映し出され沖縄や西日本には被害を及ぼしました。でも台風のコース上の長野県やわが福島県の中通りや会津ではそよ風状態、NHK台風ニュースは過剰放送だと非難されるほど東日本は平穏でした。お蔭で菊人形会場も無傷で千客万来のシーズンを迎えていますが、少なからず旅行キャンセルが出てしまいました。
 紅葉と桜前線を同じように捉えている方も多く、「満開の時期はいつごろですか?」。「はい、今の桜坂はつぼみが膨らみ始めたのであと一週間ですかね?」が春のやり取りです。ところが秋は、「安達太良の紅葉はいつごろですか?」。「はい、今年は例年より10日程度早いのでもう始まっています」。「えっ!10日の連休はもう終わっていますね?」。「いえ、山頂付近は色づいていますが、スキー場近辺はちょうどいい時期ですよ!」のようなやり取りになります。紅葉情報は長い期間勝負ができる季節であり観光業にとっては時期選びが最も大事な要素で売り上げに大きく影響します。
 今はインターネットの発達により観光業者以上にお客様の方が情報通です。特にスマホ普及による情報取得の速さに、現地の我々がほとんど追い付いていない現状です。歴史的名所旧跡の情報などは、すべて勉強してお出でになります。現地にてさらに詳細な情報提供が必要でも、まるでできていない観光地が日本には多いような気が致します。
 私は人気のある観光地の第一条件は情報の提供が素晴らしいところではないか思っています。このことこそが大事なおもてなしの要素の一つだと思っていた矢先にある小説の訳者あとがきにヒントを見つけました。ベストセラーになるほどの小説には理由があるようです。この小説には人気になる9つの理由が挙げられており、一、文化的教養を深められるとか、一、観光事業に多大な貢献という項目などが挙げられおり納得でした。この小説こと『インフェルノ』は近々映画化されるようですが著者のダン・ブラウンによる詳細な記述が舞台のフィレンツエとベネチアとイスタンブールにあり私は引き込まれました。特に、自分が旅行者として行ったことがあるところの描写には目を離せなくなり、読んでいる途中に旅行写真を引っ張り出してベッキオ橋の三階の裏通路を確認したくもなります。行ったことのないイスタンブールへは是非行かなくてはの思いが強くなりました。観光業を生業としているものにとっての[情報提供のおもてなし]は本当に大事な要素だと思った次第です。
 写真は今朝の安達太良山の写真です。明日から11月。鏡ヶ池周辺の空気はとても澄んでいて、頭がスッキリと冴えるような感じです。高村光太郎が『智恵子抄』の樹下の二人にて詠った安達太良の空の下で『木の香りに満ちた』ほんとうの空の空気を吸いにお出になりませんか?