やっちゃんのあぐだもぐだ
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地球温暖化と岳温泉の話
二本松に下ると、「今年は雪が無くていいですね!」と声かけられます。
「いや、岳から上は雪があり、特にスキー場から上は例年より多いです」と応え、「やっぱり、上層と下層空気の温度差が極端に違うようです」と、知ったかぶりします。
私は、生れも育ちも岳温泉だから、異常気象と地球温暖化現象を肌身で感じると断言できます。ついこの間までは、大寒の頃に雨が降るようなことは無かったと記憶しています。
2日前までは自宅周辺の空き地は真っ白の雪の原でした。しかし、昨日の気温が8℃くらいになり夕方からは激しい雨で地肌丸出し、今朝はまた薄っすらと雪が積もっており季節が一か月も早く進んだかと錯覚しそうでした。ちなみに気象庁観測開始からの平均気温データは、1876年が13.6℃で2013年が17.1℃と、137年間で3.5℃も上昇しています。平均気温が15℃代であったのは1977年まで、その後は34年間で1.1℃の上昇です。岳スキー場開設時の1929年の平均気温は14.3℃ですの1876年から53年間で0.7度の上昇ですが、スキー場開設時点からは84年間で2.8℃も上昇しています。この時の岳スキー場底部は標高650m、現在のあだたら高原スキー場ゴンドラ乗場が950m、標高差300mは気温1.8℃分ですが標高の高いところへ移動しても温暖化に追いつかれてしまいました。1月末のこの数日間の激しい気温差は体調やメンタル面でも影響します。大好きなスキーが追い詰められているように感じます。温暖化による寒暖の激しさに影響され、自分がキレることのないように注意したいと思います。
キレそうになったら温泉でノンビリする事が一番。温度がまったく変わらない悠久の温泉が『岳の湯』です。
岳の湯について最初の歴史的記述は863年(貞観5)に小結(こゆい)温泉神、そして897年(寛平9)に小陽日(こゆい)温泉神としての官位を賜った時です。その後、500年間近くブランクがあり1496年(明応5)に狩人にて発見、奥州探題畠山家重鎮の平近平が元和年間(1671年頃)から開発を始めたとの言われています。また、大玉村の相応寺縁起には岳温泉は807年頃(大同年間)に徳一大師が薬師如来の肌から出ている湯で猪も猟師も傷を癒していたので湯前神を祀ったとの謂れが残っており、岳温泉神社春祭には相応寺住職が祭祀となります。秋祭りは岳温泉熊野神社として貴船神社宮司が祭祀となる神仏合祀の神社です。
二本松寺院物語には、二本松藩丹羽公菩提寺である大隣寺九世の千巌智拙和尚の時、水戸の黄門公が病になったので嶽温泉の湯の花を求めに水戸の高僧黙風外和尚がお出でになったとの記録があります。元禄11年(1698)には岳の湯に湯治に来たと言う話も伝わっていますが(相生集)、満70歳の黄門さまに山中の岳の湯までお出でいただことは素晴らしいことです。
岳の湯は1824年(文政7)に山崩れで全滅し、翌々年に6km引き湯をして移転復活してますが、この時はシーボルトの弟子の宇田川榕庵に二本松藩医の宇多玄微が温泉分析をしてもらっています。十文字岳温泉以降の話はいずれ詳しく書きます。写真は湯元付近の冬景色です。名物のくろがね焼を焼いている玉川屋の専務のFacebookから無断で拝借しました。素晴らしい写真ですね!8kmの引き湯を守ってもらってもいます。