やっちゃんのあぐだもぐだ
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磐梯・吾妻・安達太良で世界火山遺産はいかが?
富士山の世界遺産登録がすごい話題となり、フィーバー状態には驚きます。某電鉄会社の株価が倍以上に跳ね上がっているとか、また、富士山関連のグッズがたくさん売れ、テレビ各局も富士山にあらゆる角度からの取材攻勢、色んな見方があるのにもびっくりします。世界遺産登録でこんなに盛り上がるなら、わがふるさとも何とかしたいと思っている方も沢山いるのではと推察いたします。
日本における世界遺産登録は、1993年に『法隆寺地域の仏教建造物』『姫路城』『白神山地』『屋久島』の4件が初めて登録。その後『古都京都の文化財』『白川郷・五箇山の合掌造り集落』『原爆ドーム』『厳島神社』『日光の社寺』『琉球王国のグスクおよび関連遺跡群』『紀伊山地の霊場と参詣道』『知床』『石見銀山遺跡とその文化的景観』『平泉―仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群』『小笠原諸島』の16カ所、そして今回の『富士山』となっています。今回の選考から漏れた『武家の古都・鎌倉』など11カ所が世界遺産暫定リスト記載になっているようです。
世界遺産登録基準は@[人類の創造的傑作]、A[価値観の交流]、B[文化的伝統、文明の伝承]、C[歴史的建造物、科学技術、景観]、D[伝統的居住形態、土地利用形態]、E[出来事、伝統、思想、信仰、芸術的作品、文学的作品との関連]、F[類まれな自然美]、G[地球形成の歴史]、H[生命進化の歴史]、I[絶滅的危惧種の生息地]であり、@〜Eの一つ以上を満たしての登録は文化遺産に、F〜Iの一つ以上を満たした場合は自然遺産に、双方の基準それぞれ一つ以上を満たす場合は複合遺産になるとのこと。
我が愛する福島県も尾瀬の自然や奥会津のブナ林自然林もあり何度か話題になりながらも登録には道のりが遥か遠くのようです。
さて、観点を少し変えて『磐梯、吾妻、安達太良の火山と温泉文化の歴史』という世界遺産登録はいかがでしょう。活火山であるこれら三つの山が狭い範囲内に集まっている事、噴火の時期は明治21年、明治26年、明治33年と数年ごとに大爆発し現在も活火山であること。それぞれの火山の周辺には数々の温泉があり農作業が終わったころには伝統的なサナブリという慰安湯治がつい最近まで行われてきたこと。また、噴火口からの距離で様々な泉質の温泉が湧出し人々の生活には欠かせない湯治文化と地域の絆を築き上げてきたこと…こじつけでもユネスコの審査員が理解して下されば何とか登録に漕ぎ着けるような気が致します。
写真は安達太良山沼の平噴火口。磐梯山の爆裂火口は多くの湖沼群を形成しましたが、安達太良山沼の平は不気味なまるで別世界のような噴火口です。吾妻小富士は福島盆地のどこからも眺められますが、豊かな果樹地帯のシンボルです。残雪の雪形にも名称があり、吾妻は雪兎、安達太良は駒形・鮒形・千鳥形、磐梯山の翁島地区では虚無僧形と言われ田植えや種まきの合図になっています。豊かな農村文化の証だと思いませんか?