やっちゃんのあぐだもぐだ
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2011/12 の記事一覧
年の瀬雑感
 今年一年を振り返ってみると、3.11の前と後では生き方そのものがまるっきり変わってしまったという人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。震災直後には一日も早く通常営業に戻そうと、壊れた館内を地元の建築屋さんに依頼して補修を開始。電気は翌日に復旧したものの水道は3週間ストップ。余震がある都度、地震でできた地割れや段差は大きくなり、館内の配管系統を直すのにも我社の社員はかかりきりで8割程度が回復したのは1か月後でした。4月5日からは一部建物を被災された浪江町の皆様の2次避難所に提供、一般営業開始は7月16日ですが今でも一部の宴会場は使えないままで年を越すことになりました。
 創業以来続けてきたゑびす講(旧暦の10月20日)をうっかり忘れそうになったこともありました。夕方になってハッと気付き昭和9年からこの日にお出ましになる恵比寿様と大黒様にご登場いただき、今年は生きた鯉の献上はなく勘弁してもらいました。
 地域的なことも例年の軌道に戻そうと色んなことをやりました。岳温泉観光仮想盆踊りが8月27、28日と行われこれで何とか例年の年中行事も始まったかと思きや、翌週9月6日の早朝に鉄山(標高1708m)が崩落、温泉がストップする事故が発生。崩落の原因は3.11大地震で鉄山の一角に亀裂が入り長雨で一挙に崩れ落ちたものです。岳温泉湯元の歴史的記述が貞観5年(863年)から始まり、その5年後の貞観9年が貞観津波の年であり東日本大震災は千年に一度の大震災であったことにも符合します。ちなみに安達太良カントリークラブのアウトコース9番ティーグランドの横の小山の三角点は1.2m東に移動したそうです。
 二本松提灯祭りは300年の伝統を守り10月4,5,6日に開催、菊人形も10月15日から11月13日まで入場料無料にて開催、秋のシーズンに入りようやく活況を呈して来たかなと思えます。
 ゑびす講をうっかり忘れてしまうような異常な年でしたが、12月3日にロビーラウンジの暖炉の火入れ式で鎮火祭、5日は旅館組合恒例の防火訓練、23日〜25日のクリスマスパーティ、27日の神棚のすす払い、28日の松飾り、30日のお供え飾りとようやく年を越せるようになりました。震災後数多くの方々から、お見舞いと激励の言葉を頂き年の瀬を迎えられることに改めて感謝を申し上げます。
 
  写真の折り紙『舟形』は懇意にしていただいているお客様から昨日頂きました。正月二日に枕の下に入れて寝るのが古いしきたりだそうです。舟に書き記された歌は『長き世(夜)の 遠の眠ふりの 皆目覚め 波乗り舟の 音の良きかな』の回文です(ひらがなにして後ろから読むと同じ文になります)。わざわざ300枚もの舟形をお贈り頂いたことには大感激です。正月2日にお泊りのお客様には皆様にお渡し、いい夢を見ていただきたいと思います(悪い夢を見たときは舟を川に流すとのこと)。 
  来年の辰年はいい年にしましょう。