やっちゃんのあぐだもぐだ
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2011/11 の記事一覧
福島からの視点
 大地震から早や9か月、戸外での運動が極端に少なかった年のように感じます。道端や校庭などの放射線量が高い地域のことが度々報道されたりすると、ついその影響を受け、ただでさえ怠け者の私などは足が止まってしまいます。最近の新聞報道は、またまた新米の基準値オーバーの報道。福島県で最初の放射能汚染米報道は二本松だったのですが、全量検査を実行しているから大丈夫ですが、先日の隣町の汚染米騒動は、主食ゆえに何を信じて食べればいいのか迷ってしまいます。地産地消が売り物の福島県の旅館にとっては急ブレーキがしょっちゅうかかる車に同乗しているみたいです。花木の除染などを完ぺきに進め、来年の夏はおいしい福島ブランドが復活し、千客万来の福島県復活と行きたいものです。
 11月は芸術の秋。岳温泉の近辺でも良く美術展が開かれています。安達太良高原美術館「青」では『福島青年美術の展望展』開かれ、二本松市民ギャラリーでは『安達太良画会』が開かれました。『青』のオープニングでのある著名な画家の一言「今年の出展作品は、昨年に比べて作風が暗い」と…。素人の私には感じられなかったのですが、感覚の鋭い芸術家は違いを敏感に感じるようです。
 安達太良画会にての作品名『見えない恐怖』は放射線の恐怖に怯える子供たちが白い防護服を着て集合写真的な絵、『漁港の憂愁』は瓦礫の積まれた埠頭から遠くの海を眺める漁師の絵。そして、全体が蒼い抽象画の中心付近の黄色く元気な向日葵の花の絵は『希望、鎮魂の肖像』。芸術家の視点で今の福島を表現するとこうなるのでしょうか。
 連日の新聞報道も福島県の2紙(民報と民友)と全国紙の紙面構成の違いにハッとします。出張先で見る地方新聞も放射能記事はほんのわずかです。知らず知らずのうちに我ら福島県人に入ってくる情報が偏ってしまうのは致し方ないのですが、微妙に県民の心に他県とは違った影響がある気がいたします。
 一方、放射能汚染が気になる県でも何か元気になれる方法がないかとも思います。先々週には、パワーウォーキングの手法を理論化した、ドイツのハートヴィッヒ・ガウダー氏が6度目の訪問があり勇気づけられました。チェルノブイリの事故の後、ドイツでもキノコ類や野生動物をとって食べることは長く禁じられていたとのことです。ガウダー氏の健康増進の理論は正しい歩き方が健康増進につながり、それを自ら積極的に取り入れることに言及しています。足の正しい動きで身体の循環機能がうまく働きバランスのとれた健康増進につながります。岳温泉はそのウォーキング理論を地域ぐるみでプログラム化しています。視点を変えて中通り地区では放射線量の低い岳温泉で歩き、積極的に健康増進をはかることもお勧めです。写真はガウダー氏のパワーウォーキング講習会風景。参加した方は健康は自ら積極的に獲得するものであることを座学と実践で悟っていただいたことでしょう。