やっちゃんのあぐだもぐだ
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二本松彫刻めぐり
  文化の日が近づくと、今年はどんな方が受賞されるのだろうかと楽しみになります。今までに文化勲章を授与された大山忠作画伯や高橋信次博士(CTスキャナーの原理発明)が二本松出身であることはふるさとの誇りです。そして今年は彫刻家の橋本堅太郎先生が文化功労賞に選ばれました。橋本先生は現在、伊勢神宮式年遷宮のための神馬(しんめ)を制作中であり平成25年には私たちの目にも触れることになります。
  実は、橋本堅太郎先生の作品は二本松にはたくさんあり、二本松市全体が橋本堅太郎彫刻ギャラリーだといっても言い過ぎではありません。橋本先生のお父様は二本松の大平出身、お母様は旧安達町のご出身で、小学校に入るまではほとんど二本松市で過ごされたました。二本松には先生のふるさと応援団ともいうべき橋本堅太郎後援会があり、毎年先生の作品を見る『日展を見る会』などに参加するこができ、一流の芸術家と気軽にお話しする機会があります。日展の理事長時代には大山忠作会長との二本松コンビで日本最大の芸術家集団をお纏めになり、日展百周年の行事、日展会館建設や国立新美術館への展示会場の変更などに尽力されました。
  先生の作品の主なものを紹介したいと思います。JR二本松駅を降りて正面のところには二本松少年隊士の『霞城の太刀風』、そして安達太良山の見える西側にあるのは高村智恵子の立像『ほんとうの空』、続く大山忠作美術館には『虚』『双樹』『小さな祈り』『希』、二本松歴史資料館には『もえる』『韻』などの木彫が展示されています。二本松市役所の『清冽』、二本松市総合体育館『踊』は迫力のある作品です。旧安達町役場の『潮』、市民会館『渓流』はまた違った作風が伺えます。霞が城の箕輪門前には『二本松少年隊士像』があり、二本松少年隊の歴戦ぶりを偲ぶこともできます。
  自館の宣伝になりますが、当館にも『流木』『森の妖精』『流麗』『弧』『お通の像』などの木彫やブロンズ像があります。橋本先生のお父様の作品『天女』もあり、ご滞在中の皆様に鑑賞していただいております。
  岳温泉神社境内には『甲子大黒天』が鎮座しておられますが、この作品は昭和59年の甲子の年に岳温泉の永遠の繁栄を願い先生に制作していただいきました。同じ境内の『十二支めぐり』は大山忠作画伯と橋本堅太郎先生という両巨匠の合作です。この十二支めぐりの原画と版画の制作をお願いする際に、私が余りにも気軽に両巨匠に合作をお願いしたことを思い出すたび、穴があったら入りたいくらいに冷や汗ものの芸術作品です。でも、こんな合作作品は世界のどこにもありません。是非、版画を摺りながら岳温泉を散歩してください。
  写真は大きな袋を肩にかけた『大黒天』。こちらも是非ご参拝くださるようお勧めいたします。