やっちゃんのあぐだもぐだ
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ウォーキング地形日本一の理由
岳温泉は『日本一多様な散歩道を持つ観光地づくり』をテーマに2003年から観光地づくりに取り組んでいます。日本一というキャッチフレーズはウソだろうなどという方もお出でです。それでも私は岳温泉を中心とする安達太良山山麓は、日本で最もウォーキングに適した地形ですよと言い切ってきました。伊能忠敬のように、実際に日本国中を自分の足で歩いたわけではありませんので、「どうしてそう思うのか」とか「他と比べて本当にそうなのか」とかの鋭い質問には、「平坦すぎもせず、急峻すぎもせず、ちょうどいいと思いませんか?」と逆質問の答えではぐらかしてきました。ところが自分の感を大事に言い続ける事が大事だということが、つい先日知人から見せてもらった論文で判りました。ここに『日本一ウォーキングに適した地形である』と言い切れる論文をご紹介いたします。
さてそのタイトルは『安達太良山東麓岳凹地における河川争奪と地形発達』いい、福島大学教育学部の教授陣による1982年?1983年の調査に基づく論文です。内容は、二本松市の北側で福島市との境界にある黒森山(760.4m)と笹森山(中通り地方のテレビ塔の山)稜線(700m?900m)から、安達太良カントリークラブに南側にある苗松山(498.2m)までのラインと、湯川渓谷・馬返地点の谷底(標高800m)地点から苗松山の西側約1kmの地点まで(標高340m?400m)の、南北幅10km、東西の幅1km、勾配が30%の地域に当たります。山岳河川は北側から湯川、烏川、深堀川が合流して原瀬川、夏無川、杉田川となり阿武隈川に注ぎ込みますが、洪積世末期には一番北側の湯川がこの細長い地形を西に流れ、岳温泉付近の台地(岳地溝帯:標高500m?520m)を通り苗松山近辺で杉田に合流していたことが、河岸段丘の様相で判るそうです。湯川、烏川、深堀川と順々に大量の雨水による決壊で現在の川筋になり北は塩沢不動平の扇状地、南は大玉村の扇状地になって沖積世初期には現在の地形になったという万年単位の話です。この東西幅1km、南北10kmのほとんどに、岳温泉観光協会が設定したウォーキングコースが入っています。景色もいいし、植生も豊富です。写真は福島大学の論文に基づいて描いてみたポンチ絵です。黄色の写真の中に1.5km〜30kmのウォーキングコースがあります。是非、歩いてみませんか?