やっちゃんのあぐだもぐだ
過去の記事
2007/08 の記事一覧
裏山の恵み
裏山の安達太良山は色んな恵みを与えてくれます。暑さで閉口している時は、岳の湯に浸かるのが一番サッパリする方法です。梅雨時のジメジメした嫌な皮膚感覚、そして梅雨明け後の猛暑に一番肌に爽快感を与えるのは『岳の湯です』と言い切れます。岳の湯は時々白く濁ります。湯元の天候が悪い時や、湯樋に湯花が溜まって飽和点に達したときは濁ります。湯元の天候が快晴の時は、緑色がかった透明の温泉になります。PH2.48の酸性泉が8kmの湯樋で揉まれ柔らかくサッパリ感がする不思議な温泉だとも言えます。
春の恵みはたくさんありますが、安達太良のジダケは最高、日本一美味しいと思います。春も早めに残雪が消え、太陽の恵みをいっぱい受けたジダケが地面に少しだけ顔を出します。このジダケはちょっぴり甘く柔らかで、安達太良ならではの味わいです。
 秋は全国一発色状況のいい紅葉が自慢です。広葉樹林帯と照葉樹林帯が福島県で重なり、その真ん中に安達太良山が位置します。ツツジ科植物の垂直分布がここの狭い地域に顕著に見られます。複合的な植生の場所に、急激に寒気が入る地域だから紅葉の発色状況がいいのでしょうか。安達太良山の周辺で育つと色彩感覚が鋭くなります。有名な画家がたくさん輩出しています。
 冬の恵みはもちろん雪。11月の冬の到来を告げるようなヒンヤリとしたキリっとした空気がやがて安達太良山を白く蔽いスキーシーズンへと誘います。
 裏山の恵みについて言及しましたが、写真の『友と雪』碑の説明がしたくて前文を書きました。今日からお盆、迎え火を焚きます。お盆で還暦を記念して同級生のスキー事故供養碑まで行ってきました。建っている場所は篭山の近くの登山道脇です。この石碑は、昭和39年12月6日にスキー練習中に事故に遭い残念ながら4週間後に無くなった大内幟君の供養碑です。当時17歳、東京オリンピックの聖火ランナーをやった2ヶ月後のことでした。11月末から初雪を求め、初滑りの格好の場所が振り子沢であり、毎週末に山に登りスキー練習に励んでいた時の事故でした。安達太良山は色んな恵みを与えてくれますが、時として大惨事も引き起こします。当時の私達の年代はすごくやる気があり、猫の額くらいの斜面でも、歩いて何時間もかけてその場所まで行って練習しました。スキー事故も遭難も山崩れも本当は裏表です。気軽に登れてこんなに変化のある山は安達太良だけです。安達太良山に是非登ってみませんか?安全第一で……
安達太良高原は今が旬
先日、『野崎洋光と食の匠たち』と称する食のイベントが郡山のホテル会場にて開催され、福島県出身で有名な調理師の方々の料理を食べる機会に恵まれました。調理人は野崎洋光さん(分とく山・総調理長)、富澤貞身さん(ホテルメトロポリタン池袋「日本料理・花むさし料理長」)、金澤信人(京王プラザホテル中国料理「南園・アシスタントシェフ」)の3人。『福島を味わう』と名付けられた献立はそれぞれに美味しく、普段の量よりも遥かに多い量でもったいないくらいでした。献立表は、
〈先附〉茗荷豆腐、ニラとほっき貝の湯葉浸し、白河高原清流豚の焼豚
〈前菜は〉鮑の磯焼、
〈椀〉十念椀
〈造り〉中之作の鰹、相馬の水蛸
〈焼もの〉白河高原清流豚のココナッツ風味オーブン焼
〈煮もの〉あいなめ唐揚げ
〈口替り〉飯館牛和風ローストビーフ
〈強肴〉川俣シャモのバリバリ揚げ
〈止肴〉焼穴子と夏野菜サラダ
〈食事〉会津地鳥の鶏飯、紫黒米焼飯
〈デザート〉桃杏仁豆腐、青柚酪羹、桑の葉豆腐
文章では美味しさも満腹感も味わえないと思いますが、福島には良い食材が沢山あります。野崎洋光さんはいつも「野菜はうちの婆ちゃんが裏の畑で採ってきたのが一番うまい」と自慢します。
今回の食のイベントにはわが宿の調理師も参加し、野崎さんの言葉に触発され、早速旅館料理に応用しています。これほどざっくばらんに指導いただける有名調理人に身近にお目にかかれて大変に幸運です。野崎さんご指導の熱が冷めないうちの、我が宿の料理を味わいにどうぞお越し下さい。良き師のお教えを頂ききっと美味しい高原の味を提供できると思います。自然環境日本一の温泉と評価の高い岳温泉です。酸性泉は夏が気持ちいいですよ。写真は福島の3調理人です。