やっちゃんのあぐだもぐだ
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プールの話
あづま館が夏休みのお客様の楽しみの為に最初にプールを作ったのは昭和47年です。私が水上温泉の旅館修業から戻った時、父の第一声が「オイ、プールを作れ」です。これがキッカケでプールプロジェクトが始まりました。35年前の事です。デザインは、以前から父とのお付き合いがあった福島市の溝口建築さん、山の温泉に因んで小熊に決りました。建設の場所は玄関から一番遠い庭の片隅に作ることになり、丁寧に手入れされた芝生をはがしてタテ16メートル、ヨコ5メートル、子供用の浅いプールは小熊の顔をデザインに使った楽しいものでした。『小熊のプールの』愛称を屋外プールは、岳温泉に始めてのプールであり大人気、夏休みに入って子供会が連日押し寄せ、投資した分は初年度で回収してしまうことができました。プールの水は水道水がもったいないので、川の水を引き塩素剤を投入するだけです。35年前の岳温泉は川の水は各旅館の池に引き込み、それぞれの旅館が鯉を飼って旅館料理に提供していましたのでプールに活用するのは何の抵抗もありませんでした。それでも自然の河川水ですから、3日ごとに水を全取替えしなければ濁ってきます。自分が作った責任上、庭番の番頭さん達と3日ごとにプール掃除をした楽しくも冷たい記憶が蘇ります。
 さて、現在の陽日の郷あづま館のプールはというと全天候型のタイル張りの屋内プールで年中泳げるようになっています。平成4年のオープンですので15年経ちました。最初の設計では子供用のプールがメインプールの角に飛び出していたのを、オープンパンフレットを見た石井好子さんが「泳ぐ人と、水遊びをする人は目的が違うからココじゃないほうがいいわよ!」といって今の形になりました。余談ですが石井好子さんは母と大森の山王小学校、東京府立第6高等女学校の同級生で、有名なシャンソン歌手、水泳の70歳以上のマスターズクラスの世界チャンピオンだったこともある方です。設計監修・石井好子さんのプールは多分世界でただ一つです。夏休みに因んだ、我が宿のプールのお話です。水着を持ってお泊りにお出で下さい。