やっちゃんのあぐだもぐだ
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強い観光地づくりの一考察
中田英寿選手のサッカー現役引退表明には驚きました。昨日の日経新聞コラムにも、「蹴る」を意味する「カルチョ」はサッカーの起源の一つとされ、ルネサンス時代からイタリアの地方都市で行われてきたこと、町や村で繰り広げる格闘技に近い対抗競技が、都市を基盤とした現在のサッカーチームの原型になったことも取り上げられています。中田選手が所属したことのある古都ボローニャは古代蹴球の舞台であったことや、基幹産業衰退、人口減、高齢化は日本の地方都市の抱える課題と同じでも、自治の伝統を引き継いだ熟練技術を生かして街を再生させる試みに『作家の井上ひさし』が注目しているという行があり、ハタと目に留まりました。なぜかというと、井上ひさしの『吉里吉里人』のパクリ的なニコニコ共和国独立宣言で日本国中を煙に巻いた25年前の記憶がよみがえったからです。井上ひさし氏が序文を書いている、星野まりこ著『ボローニャの大実験』を早速、岩瀬書店で買い求め、序文だけを読み、『あぐだもぐだ』の文章に引用しました。欧州サッカーチームのクラブチームをモデルにした地域密着型Jリーグ発足から13年。日本チームの完敗と欧州各国の群を抜く強さは、基盤となる地域力の支えと不可分に違いないと言い切るコラムニストに感心しています。
 同じ町づくりでも、日本と欧州ではまったく根っこが違うと思います。日本のほとんどの町は道路沿いの集落が拡大したもの。それに比べて、欧州の都市は外敵からの守る城壁が町の周辺を囲む形。オフェンス、デイフェンスの役割意識もきっと伝統的に備わっており、スキルも高いレベルで臨機応変に対応するのでしょう。日本の都市は外敵に対してまったく無防備、簡単に侵入者に攻撃され地域アイデンティティーを壊されてしまいます。日本国中のどの都市からも個性が見えて来ず、我が愛する温泉観光地も同様です。25年前のニコニコ共和国独立宣言は日本のお家芸的な奇策でした。後半にチームワークに穴が開きすぐに3点も4点も取られてしまうような観光地戦略かも知れません。吉里吉里国もすぐに日本政府に攻められ独立国を解除されました。井上ひさしが注目し、中田英寿が29歳で選手引退、次の30歳台から新たに目指すステージは、日経のコラムニストの断言と同じように何らかの共通点があるように思えてなりません。わが岳温泉の再生のカギを『ボローニャの哲学』から学ばせていただきます。井上ひさし氏の序文;「市民にやる気があり…自治体に先見の明と度胸があれば、大きな、そして貴重な価値を生み出すことを、ボロ?ニャは教えてくれている。…」
蛇足ですが、トンバもボローニャ生まれ。サッカーもスキーも足(スネ)の長い人は絶対有利です。プラス、何らかの爆発力。中田英寿はスバラシイ、イタリア語も英語もペラペラ。次はアメリカでMBA取得とか。自治意識の強い町づくりのようなクラブチームを作るのかもしれませんね。私見ですが……