やっちゃんのあぐだもぐだ
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2006/06 の記事一覧
つまらない観光地論
 今日の日経新聞に「データがヒットの芽摘む」の大見出しで「死に筋」が売れ筋になる消費現象が載っていました。内容は商品販売の現場で、新商品売り出しの際に膨大なマーケティングデータを集めて商品を市場に送り出したところ、予測に反して狙いとしたターゲットには売れず、想像もしなかった客層に売れていくような現象が各分野に出現しているというような内容でした。私も以前から売れ筋商品だけに商品点数を絞り込む、80対20の法則で有名な『パレートの学説』に少なからず疑問を抱いていたので「わが意を得たり」でした。よく行く本屋が、何だか最近は面白い本がなく、つまらなくなっている現象に気づくのは私だけではないと思います。この原因は限られた売り場面積で売上を最大効率で伸ばすために上位20%の売れ筋商品に商品点数を絞り込み過ぎ、残り80%のなかに本当は面白い本があるのに本棚から消え去ってしまうからです。この「つまらない状態」に嫌気がさしてこういった本屋には立ち寄らなくなります。
 さて、私たちの観光産業でも同様の現象が見受けられ「つまらない観光地や旅館」が多く出現しているように感じられるのは私だけではないでしょう。わが岳温泉も、「何か面白いことないかな?」とか「きっとここなら新発見があるかも」などという需要に答えられなくなっている現象に危惧を抱いています。バブルの後始末に、各観光地は過大な負債にあえぐ状態から脱出すべく個々の事業所も、地域ぐるみでも前述の『パレートの学説』的な施策を講じて一見無用に見える事業や商品陳列を切り捨ててきました。その結果、ほとんどの観光地が『つまらない観光地化』していると実感します。安達太良山の登山道でさえもゴンドラを利用したメインルートだけが整備され、植物の種類の豊富な『八幡滝〜僧悟台〜鉄山』ルートなどは忘れられているといっても過言ではありません。特に、8年前に亜硫酸ガス事故の恐れ有りと閉鎖になった安全な『馬の背〜蟻の戸渡り〜梵字石〜くろがね小屋』ルートも、再開するには関係諸官庁の『責任逃れの壁』をクリアーする困難もあり、安達太良山全体の魅力を台無しにしてしまった責任を誰も負わないままです。岳温泉にも閉鎖になった旅館や店舗が目立ち出しました。今年の復興100周年を機に何とか活気ある、思わぬ出会いがあるような観光地にすべく頑張っていますが、先はまだ遠いようです。せめて、馬の背〜くろがね小屋ルートだけは100周年記念に再開したいと思いますので『あぐだもぐだ』をご覧の方はご支援ください。写真は、山開きの時のご禁制ルート下見検分写真です。ルートを外れなければまったく安全です。
観光戦略一考
『あぐだもぐだ』の更新が1ヶ月も空いてしまったことに、お詫び申し上げます。お詫びのついでに東京都の観光戦略のすごさを私見解説してみたいと思います。先日、ある会合で東京都の高橋観光部長のお話をお聞きしました。おおよその内容は下記の通りです。
○海外16カ国に対しての定期的なプロモーション活動(訪問セールスとWEBサイト両面)している
○観光開発に関する支援…こちらは江戸時代からの水路を再現する水の都の再生、ベニスが水に沈みそうなので沈まない水の都の再生だそうです。浅草、両国、向島など食の魅力をクローズアップさせながら点在する観光スポットを再発掘し舟運も復活させるとか?
○直営の情報センターの運営…これからの超高齢化社会への対応としてのシニア市場拡大に対応した仕組みづくり実施(バリアーフリー化も対応)
2001年277万人の外国人旅行者が2005年は450万人になり、さらに2007年は500万人に達するだろうという具体的数値
国内外から年間3億7千万が来都(1日100万人)しているがリピーター獲得が重要課題だとか…
 ○2つの国際マラソン大会の実施…一つは東京の観光スポットめぐりをコースにした42.195km
 ○そして2016年の東京オリンピック誘致活動…ここまでスポーツイベントを活用ことは、さすが東京!!
来賓祝辞の中のコンテンツだけですが、他の地方都市も充分参考にできる観光戦略ですね
東京が日本最大の観光地であることもうなずけます。
観光の語源は中国周の時代の易経から、観の字は王様の卦。石原慎太郎都知事は王様の風格ですね