やっちゃんのあぐだもぐだ
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2005/01 の記事一覧
ゆったりのんびり福島県
 風景画の空の描き方一つをとっても、地域的な違いがあるような気がします。二本松や福島出身の画家は空を広く大きく描き、山形や奥会津の画家は眼前まで山が迫り空を狭く描くように感じるのは私だけでしょうか。画家の鋭い視点に言及するような審美眼は持ち合わせていませんが、何となく感じることです。
 先日、山形、宮城、福島の3県を2日間で巡るチャンスがありました。仕事柄、それぞれの県の特徴を宿六の目から勝手に判断してみました。山形はやはり『おいしい山形』『あったかい山形』を感じます。あるバス会社の所長さんは、地元産のどんな食物でも美味しく料理し客人をもてなすお話を熱心に語ってくれました。また、ある大手旅行会社でのカウンターの女性社員の自然な笑みと真面目さが伝わる応対振りには感心し、その後に駐車場で出会ったおじいさんが「除雪が遅れて申し訳ない」というしぐさに『あったかい山形』そのものを感じ感激でした。
 山形ICからトンネルを抜けると1時間ばかりで仙台着、さすが東北の都であり、同行した我が社の社員が「仙台ってなかなか(車を)入れてくれないんですよね?!」とブツブツ、山形とは打って代って急につりあがったドライバーの目になりました。目が丸くなるような『まるごと宮城』のキャッチフレーズはわかる気がします。ある大型旅館でのラウンジの手づくりメニューと若いスタッフの明るいサービスに感激。東北の優・宮城県のパワーは、サービス商品の極みをも競争の中から作り出す様を垣間見た気がします。
 さて我らが福島県、空が大きくのんびり。山も海も湖もあり温泉も豊富です。何でもあるので、我々県民はその豊富さを余り意識しなくて済む県です。あんまり細かく追求しない『うつくしま福島』なのかもしれません。福島のそばは何処の県にも負けないほどバラエティーに富んでいます。果物はピカイチ。山形におかぶを奪われたサトー錦や、西洋なしマルゲリットは福島生れだそうです。福島人は人がいいから、それでもニコニコ「ゆっくりしてがさんしょ!」と鷹揚です。写真は、19日の安達太良山、素晴らしいでしょう。日本一の空の下、のんびり湯に浸かりにおいでください。
ゆとり雪見風呂から
 正月明けの成人の日3連休は、何となく間合いがはずれる3連休です。1月15日は小正月であり、正月に休めなかった人たちの休みのはずでした。6日の消防出初式は二本松では4日になりましたが、7日には七草粥を食べ、7日と14日にはどんど焼で正月を送ります。生れてこのかたズーッと成人式が1月15日だったので、1月の第2月曜日が成人式になったことに未だ納得できません。観光立国宣言の「ハッピーマンデーが心のゆとりを生む」というキャッチコピーで本当にゆとりが生れたか甚だ疑問です。
 もう一つの『ゆとり教育』についても一言。よく引き合いに出されるπ(円周率)が3.14から小数点以下を切り捨て3でも良くなったことによる矛盾点が国の指針として通ってしまうのが何故か不思議です。3は正六角形の外周であり、明らかに形の違う「円と正六角形を同じだ」と決定する日本の政治システムがおかしいのではと思います。和算での円周率の求め方は、長方形を細かい二等辺三角形に切りとり頂点を中心に放射状につなぎ合わせ、長辺から3.14…の値を得ます。教育審議会では電卓のπキーを押せば良しとし、電卓購入による経済効果が円周率=3を容認したのでしょうか。
 間合いが悪く、心のゆとりが感じられず、成人式や正月行事の日取りが揺れ動くので、少し暦の決め方を勉強してみました。今はインターネット検索で知識は何でも簡単に手に入ります。ローマ暦、ユリウス暦、グレゴリオ暦と西洋の暦のことから、日本の暦が推古12年(604)に百済からもたらされた話やら、俄か暦博士になれます。平安時代からは、あの有名な陰陽師・安倍清明を祖とする安倍家が暦、天文、占いの専門職であり最も重要な仕事が暦の制定でした。「ゆとり」をキーワードに成人式に日を動かしたことにはどうも合点納得できません。ハッピーマンデー制定時に、せいぜい数十年程度のサイトからの経済効果を狙った制定だとしたら余りにも薄っぺらだと感じるのは私だけではないかと思います。
 成人式が15日だったらもっと心にゆとりがあるのにと思いながら、露天・雪見風呂に浸かって閃いた暦の話です。ゆとりは大事です。
 都会の温泉テーマ館では味わえない露天風呂の今朝のショットです。是非、ゆとり雪見風呂においでください。
謹賀新年
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は当館創業70周年キャンペーンをはじめとし、色々な場面で大変お世話様でした。また、岳温泉を挙げての生ゴミリサイクル事業が地域モデルとして全国的に注目を浴び、健康的で先進的な温泉地イメージになったのは幸運なことでした。お陰で、有機肥料を利用した地産有機野菜の料理研究や、『日本一多様な散歩道を持つ岳温泉』づくりなど、従来とは視点の違う観光地づくりにも取り組めるようになり、有難く感じております。
 さて、2005年は観光地づくりの様々なシーズを、熟成させ、さらにいいものに育てる年にしたいと思います。岳温泉は安達太良山の自然の恩恵を全身で受け止めている温泉地であり、本物の温泉、散歩に最適な地形、春夏秋冬の特徴がはっきりした気候、多様な植物分布、等など、大変恵まれた地域であると自負できます。これらの恵みを四季を通じて皆様に楽しんでいただけるように工夫しながら提供方法を考えることが私の使命だとも考えております。
安達太良と岳温泉の楽しみ方は色々なジャンルにまたがりますが、手始めに、俳句教室を企画してみました。2月2日、3日の2日間、磯直道先生を講師にお迎えし俳句勉強会を開催します。また、1月20日より3月まで、連泊滞在のお客様の健康づくりプログラムとして『水中ウォーキング』の日(毎週月、木曜日)を設けました。4月からはウォーキングイベントをはじめ、健康と温泉関連の催事を企画する予定です。是非ご参加ください。
 さて、ご報告。我が愛する安達太良山に因んだ新しい浴衣がお目見えしました(写真)。万葉集北限の山・安達太良『真弓』をデザインしたものです。安達太良の真弓は6月頃に可憐な淡緑色の花をつけ、実は淡紅色に熟します。古代弓(弦)の原料としては強靭でしなやかな材質から珍重された大事な樹木です。私も、繊細さと情熱と強迅でしなやかさを兼ね備えて今年も観光地&宿づくりに精一杯取り組みたいと思います。
 今年一年、平和で良い年であることをお祈りし、年頭のごあいさつとさせていただきます。