やっちゃんのあぐだもぐだ
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エイサーに触発されました
この冬の暖冬傾向はスキー場を抱える観光地にとっては大きな打撃だと思っていた矢先、新型コロナウィルスの流行は大きな衝撃です。
観光業にとって影響の大きい2つの出来事の真っただ中ですが『沖縄』を訪問するチャンスに恵まれ、旅行記も兼ね観光地について少し考えてみたく思います。
岳温泉を早朝5時半に出立、郡山駅は通勤客に時折旅行者が交じるいつもと同じ雰囲気の中を1時間半後に東京駅到着。浜松町駅でモノレールに乗った途端、マスク姿が増えて来たのには驚きでした。那覇空港からはさらに目立つようになり、通常のマスクよりもさらに大きなマスクが増えたなと思い、国際通りへ到着、5年ぶりの那覇訪問に期待が高まりました。昨秋の首里城火災の復興祈願ポスターも目立ち、『杜の賑わい沖縄』もまた首里城火災を受けて琉球王朝に因んだ演出に急遽変更され、観客5000名づつ計4回『杜の賑わい』公演を演じる総勢800名の出演者の熱気には感動せずにはいられませんでした。
私の最初の沖縄訪問はパスポート持参、2度目は1978年9月、道路交通法が日本本土と同じ左ハンドルになった直後であり、慎重にレンタカーを運転し米軍から変換されたばかりのオクマリゾートにて水上スキーをした思い出があります。1983年3月の与論パナウル王国の開国式典参加がニコニコ共和国独立1年後の閣僚初海外渡航?でした。与論島の港から貨客船で那覇港に入り国際通りに閣僚の衣装のまま恥ずかしげも無く繰り出しました。その後、沖縄をハワイのようにするという観光政策や、海洋博もあり、新しく完成したビーチリゾートのホテルなどの施設見学に何度もお邪魔したこともあります。リゾート法制定によりスキーリゾートも同じように続々と誕生した同じ時期だったと思います。この時期、那覇の国際通りには多くの旅行者で賑わいを呈し、深夜を過ぎても人並みの消えない賑わい風景には驚きでした。バブルがはじけても沖縄の発展は目に見えるようでした。2000年7月に開かれた沖縄サミットにはクリントン大統領らの前で安室奈美恵が歌う場面は今でも焼き付いております。この時期に首里城が新築再建され、空港からのモノレールが走り、変貌を遂げていく沖縄の観光政策は観光地づくりの最良モデルであるとも感じました。
先日の訪問で気付いたことの一つ、昔は道路脇の亜熱帯草地と海原の景色が印象的だったのが今は草地が見えません。町中には世界チェーンのホテルが建ち並びこの数年間の変貌ぶりを感じる沖縄旅行でした。石垣島などの離島でも観光地化が進み家賃が軒並み高くなっているという話には、観光地化と住民の生活向上を同時に図ることは超難題であるとの感を強くしています。
観光地沖縄の変遷ぶりに驚き、後進国?ニコニコ共和国こと岳温泉の観光地のこれからの方向性を探りたいと思います。ビーチリゾート沖縄とスキー場山岳観光地に地域文化性を加味した発展計画はどんな風になるのでしょうか?
写真は沖縄の民族舞踏『エイサー』を踊る若い出演者です。彼らの目の輝きと琉球王国の文化性に大いに触発された『杜の賑わい』参加でした。
環境正義の話がしたい
 今までに経験したことが無い雪の降らない年の暮れとなり、地球温暖化が等比級数的に進行していることを感じます。衛星放送スポーツチャンネルのお陰で20年ほど前から世界の名だたるスキー場のゲレンデコンディションは分かります。今年のワールドカップスキー開幕戦はオーストリアのゼルデン、12月のヴァルディゼールのGS大会はSL大会に種目変更となり、伝統のクラシックレースウェンゲン滑降は開かれてもスタート地点が下がる事が良くあります。友達の1人は、毎年11月に行くアルプスのスチューバイタール氷河スキー場の幅がかなり狭くなったことを今年は嘆き、氷河の谷の融解現象が目に見えるようです。ツェルマットでは、標高3000mの氷河スキー場の両側に人工降 雪機が据えられており、氷河の量を減らさないための工夫には驚きです。
 令和になり、時代の急激な変化を話す人が増えていると思います。トレラン競技を知ったキッカケが10年前のあだたらトレイル50k大会ですが、それ以降、色んなアウトドア派に会うチャンスに恵まれています。気候の変動幅が大きくなるにつれ世界中で過酷なサバイバル競技が多くなっているようにも感じます。日本のトランスジャパンレースは富山湾からアルプスの尾根を越えて遠州灘に至るウルトラ山岳レースですが、このレースの優勝者はあだたらトレランの初回優勝者です。世界の最も過酷な環境下で行われるグレートレースの一つにユーコン川真冬のレースがあります。冬の凍ったユーコン川700kmを自転車での走破にチャレンジする御仁とも酒を酌み交しています。地元出身で世界中のトレランレースに参戦している友人も、世界的視点から山岳観光地のあり方をアドバイスして貰えるようになりました。
 国際的視野を持った活動家も多くなっている気がします。スウェーデンの環境活動家のグレタさん(16才)の「グローバル気候マーチ」は世界の若者たちを動かしています。「気候正義」の実現のためには、国も個人も無責任ではいられないとつくづく感じます。毛色の変わったヒッチハイカーにもお目に掛りました。その彼は歴史家になりたいという願望を持つドイツ人で若干20才です。来年9月にドイツ最古の大学に入る予定だがその間にどうしても日本を訪問したくなり、LCCを乗継ぎ成田に到着、ヒッチハイクをしながらお城のある都市を見学して二本松にて私の長男がヒッチハイクされた短期の居候です。親子の縁にて私が日本の歴史を時々話し、この青年の天才ぶりに驚かされます。彼は二本松を出立し、真冬の青森に行くとのこと、装備も良くない青年に「雪の中で餓死しないようにしなさい!」とかのアドバイスが効いたのか、暮れの押し迫った一昨日、地元の若者と冬の安達太良山に登山を決行し無事下山。私の話に『八甲田山死の彷徨』があった事を覚えていて、雪山で遭難すると最初は裸になり発狂して死に至るという話に、彼は真冬の安達太良山頂にて上半身裸で写真を撮って世界に発信してくれました。彼が青森に行きたい理由に「日本の中心は青森になると思うからである」との話は、世界の歴史を理解し自らも歴史家になるために自分の足で日本を歩いているとの弁に天才青年の片鱗を垣間見ながら、気候正義論を語り合っている令和元年の年の瀬です。
  良い年をお迎えください。
雪予測2019〜2020
 ここ数年間のスキーワールドカップ開幕戦がヨーロッパの天候不順のせいか順調に開催できなかったのですが、今シーズンは開幕から第2戦までは順調に進んでいるようなので、少々気張って今年の雪の予測をしてみたいと思います。
まずは実況中継。第一戦オーストリアの氷河スキー場ゼルデンは天候と降雪にも恵まれベストコンディションで10月26日大回転終了、女子優勝はニュージーランドのアリス・ロビンソン、男子はフランスのパンンテゥローでした。続いて第2戦はフィンランドのレビ、ここ数年は悪天候でキャンセルになったのですがこちらは降雪の中、回転競技が行われ、女子優勝はアメリカの常勝シフリン、男子はフィンランドのクリストファーセン、優勝の副賞はサンタクロースに引かれたトナカイでした。ちなみにレビは世界中で最も北に位置するスキー場、北緯67.8度、海抜531mの地点がゴール付近です。11月24日の男子レースの時スタート付近は大きな結晶の雪が降り、ゴール地点では雨交じりの雪のようで、ここにも地球温暖化現象が見えたのには驚きです。
さて、降雪の予想。当地、岳温泉付近では今年はカマキリの巣が例年よりも高い位置にあるとのこと、大いに降雪を期待するところです。雪虫が多くなると1,2週間後には雪が降るの言い伝えがあるようですが、昆虫の産卵や雪虫などが冬眠に入る準備など、生物の種によっては種族維持本能が降雪の有無に現れるのだという学説を信じます。
温室効果ガス排出が21世紀に入ってから最大値を更新続けているという報告には、スキー大好き人間には苦痛です。二酸化炭素の排出が産業革命勃興期以降(1750年以降)の半分を占める排出量が最近の40年間に起きているとのこと、氷河の消失が1994年以降年間4000億トンだそうです。世界の最も暑かった年の記録のある17年のうち、16年が2001年以降のようですので、いかに21世紀が加速度的に温暖化になっているか理解できますが如何でしょう。
前述のフィンランドのレビはつい最近までは雪が降り始めると、氷点下30度以上にはならない地域であったそうようですが、今年のワールドカップ大会の様相ではゴール付近が雨模様であり、超硬いバーンの特徴が変化して来たようです。因みに此処のコースは大きなウェイブが数カ所続くコース、斜面変化をきちんと読んで前傾姿勢をきちんと取れば速く滑れるとのこと、そろそろ器用な日本選手にも活躍して貰いたいようなコースです。
今シーズンの降雪予想を兼ねて、地球温暖化現象の実体を述べてみましたが、私の知識はテレビとフェイスブックからの受売りですのでご容赦ください。
今シーズンも、良いスキーシーズンになることを期待します。本日は岳温泉からスキー場までの道路に除雪用の安全ポールを設置いたしました。今シーズンもあだたら高原スキー場へのご来場をお待ちいたします。
東北のコンテンツ
『野分の候』の時候あいさつが使えなくなるような気候変動ぶりには驚きです。台風15号の風被害、それが冷めやらぬうちに台風19号の襲来、さらに21号による大雨洪水など、大変な時代に入った感があります。万年単位での地球は寒冷化のサイクルに入っても、人類が農耕を始めてからのメタンガスや炭酸ガスの排出、さらに昨今の温室効果ガスの急増など、早急な解決策が欲しいとの思いもつのります。海面レベルが1mメートル上昇すると5億人の人間の住居が水面下になるとかの予測報道も不気味です。
台風被害の報道に隠れて、東北地方が世界第3位の旅の訪問地域となりましたので詳しく記します。10月発表のロンリープラネット社のベストイントラベル2020の世界10傑の地域部門に日本の東北地方が3位のランキングでした。1位は中央アジアシルクロードの『キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン』です。2位の『ウンブリアとマルケ』はイタリア、そして3位に我が『日本の東北』ですので実に興味深いランキング入りです。因みに4位がアメリカの『メイン州』、5位オーストラリアの『ロード・ホウ島』、オーストラリア東海岸から600kmにある島で、一日に400人に限られた旅行者を受け入れるサステナブル観光のモデルです。6位は中国の『貴陽(コイヤン)』、7位がスペインの『カディズ地方』、8位が『アルゼンチンの東北地方』。9位がクロアチアの『クバルナー湾』、そして10位がブラジルは『アマゾン』です。
よくぞ東北地方が3位にランキングされたと思います。因みにこの広い東北の6県それぞれの代表的特徴をクローズアップしており、岩手は中尊寺と三陸海岸ロングトレイル、青森は十和田湖と八甲田山、酸ヶ湯の混浴、恐山は震災後に訪問者が絶えない話も載っています。秋田は武家屋敷と桜の角館と乳頭温泉、山形は出羽三山と修験道体験、立石寺の奥の細道、宮城は松島やこけしの鳴子、福島は会津若松城、武家屋敷、栄螺堂と酒の沢山の酒蔵などです。東北の特徴として伝統の祭があり農村の原風景があり、平泉など高い文化性にも着目されています。よくぞ、東北をひとくくりに世界ランキング入りしてくれたなと思います。特に東北地方については2011年3月11日の大震災からの復活のコメントが付いており、世界中の目がこちらに向いていると感じました。
中央アジアのシルクロードは日本人なら誰でも旅心が誘われます。10傑の観光地が自然、文化、伝統などが守られている地域ばかりであり、旅行者制限までしている地域がランキングしていることは観光地のあり方の新しい兆候でしょうか。世界観光会議がニセコにて先日開催されましたが、ここで議論に上がったのが観光地オーバーユースでした。観光地情報などのすべての情報が伝わる時代、私たちの東北も大事に観光地づくりをしたいと思っています。
文化的モニュメントとしては城郭建築の日本100名城に選定された城が東北には10カ所、うち福島県内は会津若松城、二本松城、白河小峰城の3名城です。写真は白河の小峰城ですが、東日本大震災で石垣が崩れその後、立派に復元されました。
スポーツと本屋と旅マーケットの話
  ラグビーワールドカップ予選記事は大きく全カラー2面、巨人軍の5年ぶりセ・リーグ優勝記事は4分の一面と霞んでしまいそうな紙面には驚きます。東京オリンピックを目前に控え各種スポーツ競技が盛り上がりを見せ、スポーツイベントの明暗がはっきり分かれている現象を感じます。
 本屋の陳列の変化にも要注意です。ちょうど1年前、県内の大書店の陳列方法の変化が目に留まり、きれいに分類され並んでは居るものの買いづらさを感じていました。先日、この書店を訪問したところ、またまた大幅に陳列方法が変わっており、何故、一年以内にこんなに変わるのかが不思議でした。再々陳列変更後の印象は、安価な単行本と、漫画類、パッケージ化された書物などが前面に出され、奥に入れば図書分類に沿った展示はされているもののなかなか探している分野の書物にはたどり着けず、本屋そのものの価値が落ちたと感じました。仙台では、街の中心部にあったはずの大きな書店が既に業種を変えた別の展示場になっており、残って居るのは昔ながらの書店のみ、馴染みある陳列に地元出版物が数多く並んでいました。東京駅近辺の大書店は陳列が変わらず書籍数も多く、必ず立ち寄ってしまうのは、人口の多さのせいでしょうが地方都市での変化が半端ではなく気になるところです。WEB販売の進展が原因でしょうが、加速度的な世の中の変化に気が休まりません。「本は心の栄養」のキャッチフレーズが懐かしく思われます。
 自分の仕事柄、旅行マーケットの変化には特に敏感になるのですが、平成から令和になり、旅マーケットの異常な変化が気になっていた矢先にイギリスのトーマス・クック社破産のニュースがSNSに流れまたまた驚きでした。世界で最初の旅行会社であり、一時代が終わりの感があります。温泉旅館の商品内容も大幅な変化に備えることが急務だとの思いが強くなっています。旅館の集合地域である温泉場という観光地も同様です。値段と提供商品価値の価格設定には特に気をつけなければならない時代の認識が大事だと思います。どのような商品構成の観光地にすべきなのか、旅館やホテルも提供商品は何かを明確に示す時期に入ったと自覚して進みたいと思います。
 気候も社会現象も極端な変化の時代突入ですが、伝統の祭や行事の継承が今まで以上に大事なことであるとの思いが強くなっております。
 いよいよ10月、日本の秋は二本松の秋です。頑固で愚直な二本松人は250年間『提灯祭』を継続しており、今年から第一土、日、月曜日の曜日固定となりました。第65回『二本松の菊人形』のテーマは『源氏物語』、10月1日〜11月17日です。5年前に大好評の『五星山展』は『新・五星山展』として10月13日〜11月17日まで大山忠作美術館にて開催されます。日本画の巨匠・杉山寧、山口蓬春、横山大観、横山操、そして大山忠作の作品が一堂に会します。安達太良山もお城山も紅葉の見事さは言うまでもありません。御来松、お待ちしております。
解体新書・安達太良山
アマゾンの森林火災が広がり、アフリカでも森林火災、アラスカも同様の山火事。アメリカの大統領がグリーンランド買収の交渉に入ろうとしてデンマーク首相に断わられ訪問を取りやめたとか?地球温暖化の警鐘に対し正反対の行動を取り、目当ては選挙だけの行動。正しい道を進まず誤った道に平気で誘導するのは間違っている!ッと叫ぶのは私の偏見でしか無いのでしょうか?
  令和元年の夏、気候変動が大きく叫ばれている中ですが夏休みは無事終了。恒例の観光仮装盆踊大会65回目を終了することができ、今年の夏から始まった安達太良アクティビティー事業『シャワーウォーク(沢登り体験)』『サップ』には沢山の参加者を見て大成功でした。その体験報道はフェースブックで簡単に情報拡散しPRにつながりました。逆に、お客様からの鋭い質問が多く、返答には閉口しました。テーマに因っては原点から学び直す必要性ありとの思いを強くした夏休みでした。その中の質問の一つが安達太良山の火山地形の形成史に関することです。即席に学んだことですが発表致します。
  安達太良山は福島県の中央に位置する火山の山であり、山頂の標高は1700m、北緯37°37′59″、東経140°16′59″がいわば座標軸です。南北に連峰を成しています。中通り地方東南側斜面のあだたら高原の真ん中にあるのが岳温泉です。西北側は会津地方であり、大きな爆裂口が沼の平噴火口です。火山の山である安達太良山の成り立ちこと火山形成史上は日本列島島弧型火山フロントが走る位置にあります。55万年前に鬼面山(1482 m)溶岩ドームが誕生し、44万年前に前ヶ岳(1340m)東部から南麓山体形成されたのが安達太良火山形成史の第1期。35万年前に前ヶ岳頂部から和尚山(1602m)山体が数万年で形成され10万年間の鎮静期が第2期。25万年前からが第3期前期に入り、東部の僧悟台・薬師岳・勢至平の台地形成は鉄山(1709m)噴火口と安達太良山噴火口、北部の箕輪山の形成は溶岩流出とサブプリニー式噴火(マグマ噴出と成層圏まで達する噴煙で火砕流まで起きる噴火)が主体で火山列の土台が完成です。12万年前から3万年前までは1〜2万年間隔で小規模マグマが噴出し山体が形成され、鉄山から胎内岩や船明神山などの沼の平周辺の山頂が完成。2400年前にマグマ噴火に先行して水蒸気爆発があったのが第3期後期であり、その後有史記録には1658年の山崩れ温泉湧出、1813年噴煙多量、1899年8月24日の噴火、1900年7月17日の噴火による72名の犠牲者、1950年噴煙高度50m、1996年地熱噴気沼の平泥噴出と続きます。
  今年で10回目を迎えるOSJあだたらトレイル50K&10kはこの山全山を利用して開催されます。標高の割に、変化がある景観があり、トレイルランナーを楽しませてくれるのは、こんな火山形成史あるの山だからです。今年の開催は8月31日と9月1日の2日間。安達太良山のほぼ全登山コースを登り下りし累積標高差は約4000mになります。写真は沼の平噴火口の絶景です。安達太良山へ是非お出でください。


天の海 星の林 福島の夏
2020オリンピックの夏はどんな夏休みになるのでしょう。今年の春はブラックホールの撮影成功と小惑星リュウグウ深度の岩石回収成功が大きな話題となっています。、オリンピック終了後の来年12月、『はやぶさ2』の無事地球帰還を祈るばかりです。
NHKスペシャルでは、ブラックホールの環状星雲から垂直方向に出ているジェット流の成分分析から、鉄、マグネシウム、ケイ素、硫黄の4元素の検出により、ジェット流が生命誕生の元であることの予測を立てた天才天文物理学者の理論が放映されました。リュウグウからの持ち帰り岩石の分析により、この理論が証明されることになるのでしょうか興味は尽きません。
  一方、7月25日10時頃に幅59m〜130mの小惑星が月との間5分の1の距離(7万キロ)上空を通過したとのこと、もしも落下すれば大都市一つを破壊する大きさだったとかの話には驚きます。
ヨーロッパの記録的な猛暑の熱波でパリが42.6度とか。アラスカのアンカレッジでも32.2度となり山火 事が頻繁に発生しており、北極圏スヴァールベリ諸島でトナカイ200頭の大量死が確認されるなど、ジェット気流の蛇行により、直近の5年間が史上最も暑い5年間になると予想されており、フランスでは45.9度、インドでは50.8度、気候非常事態の様相だそうです。四方を海に囲まれている日本は梅雨がいつもより長く低温冷夏でしたが、いよいよ暑い夏になりそうです。
地球外の話や気候非常事態の話題など前置きが長くなりました。令和の時代がいい時代になって欲しいと言う願いと、未来の予測を間違いないものにしたいとの願いからか、古代の歴史とか、壮大な宇宙の起源の探求とかの話題が多くなったとも感じています。ついでに、万葉集からの出典で古代ロマンと宇宙探訪をフュージョンしたいと思います。

天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
  柿本人麻呂(万葉集 巻第7 1068)
 この詩が小惑星リュウグウから有機化合物の入ったカプセルを持ち帰るようなプロジェクトに繋がったに違いないと思いますが、、、如何でしょう。

美(み)夜(や)自呂(しろ)の砂丘辺(すかえ)に立てる顔が花 な咲き出でそね 隠(こ)めて思(しの)はむ   (巻第十四3573譬喩歌)
来年のオリンピックにて野球の開幕戦が行なわれる福島盆地は吾妻・安達太良・霊山・蔵王に囲まれた盆地です。福島市宮代(みやしろ)の辺りは、カオの花が咲き、夜には満天の星空が現れます。吾妻山も安達太良山からの眺望も素晴らしく、多くの登山客で賑わう時期です。
暑い夏には、ガイド付シャワーウォーキングなどもお薦め(写真)です。福島の冷気を吸いにどうぞ足をお運びください。
陸奥の万葉集最終編
仁徳天皇陵などの古墳群がユネスコの世界遺産登録は素晴らしいことです。大和朝廷の日本統一が4世紀中頃と言われ会津まで和の国になったのが会津の名称の起こりと言われ、ここには大塚山古墳などがあります。陸奥の万葉集最終版は、まずは会津峯の万葉集をご紹介します。

 会津(あいづ)嶺(ね)の 国をさ遠(どほ)み 逢はなはば 偲(しの)ひにせもと 紐結ばさね(巻第14 3426)
(解釈;会津嶺の国から遠く離れるので、逢わなくなったら偲ぶよすがにするために、さあ紐を結びくださいな)
歌碑は会津若松市鶴ヶ城三の丸跡(昭和51年の建立)と、磐梯町公民館(昭和59年建立)にあります。

続いて、郡山市に采女伝説として残る歌です。百舌鳥・古市古墳群に近接するのが古代葛城王国であり、葛城王にまつわる万葉集も何か因縁を感じます。

安積香山影さえ見ゆる山の井の 浅き心を我が思わなくに
(巻第十六 由縁ある雑歌3807)(解釈;安積山の影までも映す山の泉、それほど浅い心を私は持たないものを。)葛城王こと橘諸兄と采女の伝説として残る、酒宴でのおもてなしの話しです。

県都の福島市の万葉集と推測されるのが

美(み)夜(や)自呂(しろ)の砂丘辺(すかえ)に立てる顔が花 な咲き出でそね 隠(こ)めて思(しの)はむ
(巻第十四3573譬喩歌)(解釈;みやしろの砂丘に生えているかおの花よ、人目につくほど派手に咲かないでおくれ。人に隠れてこっそり愛でていたいから。)
この和歌の場所は、万葉地理考などから、福島市宮代の摺上川が阿武隈川と合流する当りであろうと考えられますが、歌碑は建立されてはいません。

天皇(すめらぎ)の御代(みよ)栄えむと東なる 陸奥山(みちのくやま)に黄金(くがね)花咲く
      (巻第十八 4097)

大伴家持が越中守の時に、今の涌谷町(宮城県)に黄金が算出した朗報が入り、これでめでたく大仏建立が成り、依って天皇の御世が栄えるであろうとのお祝いの歌であります。
写真は万葉の歌人で編者の一人である『大伴家持』像。奈良県立万葉美術文化館の所蔵です。制作は大山忠作画伯によるものであり、またまた、陸奥二本松との因縁を感じます。
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